世界中の人々が最も後悔していることは何か? 私たちが感じる後悔の4つのカテゴリー

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* 道徳に関わる後悔

たいていの人は、よい人間でありたいと思っている。しかし、現実には、道徳的に好ましくない行動を取ることへの誘惑に駆られる状況が少なからずある。そうした悪しき選択をした場合、ただちに罪悪感をいだくとは限らない(自分の行動を正当化しようという試みには、しばしばきわめて大きな威力があるので、注意が必要だ)。しかし、時間が経つにつれて、道徳的に好ましくない行動は、その人の精神を痛めつけるようになる。

行動そのものが後悔の元となる

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ここでも、人生のどの領域でそうした行動を取るか(配偶者を裏切ることなのか、テストでカンニングをすることなのか、取引先を脅すことなのか)は、さほど大きな意味をもたない。それよりも、その行動そのものが問題なのだ。卑劣な行動を取ったり、善良とは言えない振る舞いをしたりすると、後悔の感情が生まれて、それが長引く場合がある。

* つながりに関わる後悔

私たちの人生は、自分自身の行動によって方向づけられる。しかし、生きる目的を生み出すのはほかの人たちだ。この点を踏まえて行動しなかったために後悔するケースは非常に多い。配偶者やパートナー、親や子ども、きょうだいや友達やクラスメートや同僚たちとの関係が壊れたり、関係を築けずに終わったりしたことへの後悔は、深層レベルでは後悔の最も大きなカテゴリーだ。

つながりに関わる後悔は、自分を完全な存在にしてくれる人をないがしろにしたすべての局面で湧き上がってくる。そうした大切な人間関係が傷ついたり、消滅したり、あるいはそもそも生まれなかったりしたとき、私たちはのちのちまで喪失感をいだき続けるのだ。

ダニエル・ピンク 経営思想家

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Daniel H. Pink

1964年生まれ。ノースウェスタン大学卒業、イェール大学ロースクール修了。米上院議員の補佐官、ロバート・ライシュ労働長官の補佐官兼スピーチライターを経て、1995〜97年はアル・ゴア副大統領の首席スピーチライターを務めた。フリーエージェント宣言後は、ビジネス・経済・社会・テクノロジーをテーマに、記事や論文の執筆、講演などに従事。行動科学をテーマにしたテレビ番組の共同プロデューサーを務めたこともある。世界のトップ経営思想家を選ぶ「Thinkers50」の常連で、2021年のランキングでは9位に選出。

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