ヴェルサイユ宮殿が「悪臭」に包まれた驚きの経緯 身近な「水」をとおして世界を見渡してみる
人類がお風呂に入るようになったのはいつ?
水と衛生の関係についてお話ししましょう。
衛生とは、健康を保ち、病気の予防、治癒をはかることです。
衛生と水の関係では、きれいな水、安全な水が必要です。安全な水を飲むこと、体をきれいな水で洗うこと、大小便をうまく始末すること、伝染病(感染症)の病原体を含む水への対処などです。
まず、入浴文化の移り変わりを見ていきましょう。
入浴は、体の清潔のために体を水に浸すこと。海、川、池などに入る場合も、入浴用の施設(風呂、サウナ、シャワーなど)を使う場合もあります。
入浴は当たり前のことと思うかもしれませんが、ヨーロッパでは入浴が避けられた時代が長く続いたのです。
古代ヒンズー教徒は、肉体を清潔に保つことが戒律にあったため、紀元前3000年頃には、多くの家庭にお風呂の設備があったと考えられています。
例えば、インダス文明の都市遺跡であるモヘンジョダロ遺跡は、焼成レンガを積み上げてできた城砦や市街地からなり、沐浴場や上下水道が整えられていました。


















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