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ヴェルサイユ宮殿が「悪臭」に包まれた驚きの経緯 身近な「水」をとおして世界を見渡してみる

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  • 左巻 健男 東京大学非常勤講師。元法政大学教授、『RikaTan(理科の探検)』誌編集長
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精巧にできたお風呂は、ギリシアのクレタ島にある青銅器時代最大の遺跡クノッソスのもので、紀元前1700年ぐらいとされています。石の管で給排水する浴槽のお風呂に入っていました。

そこでは、頭上に水槽のある穴便所も使っていました。頭上に水槽があることから、世界最古の水洗便所ではないかと考えられています。

雨水を貯め、雨が降らないときには近くの溜め池からバケツで水を汲んで入れるように、設計されていたということです。

紀元前1500年頃には、エジプトの貴族の家に給湯、給水用の銅管が配置されていたということが、遺跡の発掘により明らかになっています。

これも宗教儀式上、必要不可欠なしきたりであり、聖職者たちは1日に4回も入浴、おそらく冷水浴をしていました。

宗教的な、いわゆる沐浴の習慣は、非常に長い間ユダヤ人に受け継がれていきます。「肉体の清潔は精神の正常に等しい」ということで、 ダビデとソロモンが治めた紀元前1000年から紀元前930年にかけては、パレスチナ中に精巧な水道設備が敷設されていたということです。

古代ローマ人のお風呂愛はお湯より熱かった!?

紀元前2世紀頃のローマ人は、大規模な公衆浴場施設をつくり、優雅な生活を好んでいました。

このような浴場は社交の場でもありました。そこには庭園があり、売店や図書室、また詩の朗読をするためのラウンジまで完備していました。

今でもカラカラ浴場が残っています。とても大きな浴場で、皇帝カラカラがつくらせた浴場です。そこでは、健康と美容に関する多種多様なサービスを受けることができました。

例えば、巨大な建物の中に、体に油を塗って汚れを落とす部屋や、温かい水、冷水の浴槽やサウナルームもあり、シャンプー、香りつけ、カーリングの髪を整えるコーナーやマニキュアのコーナー、運動をする部屋もありました。

運動し、汗を洗い流し、頭や手足などの手入れをした後、図書室で読書を楽しむこともできれば、講堂に集まって哲学や芸術を論じることもできたそうです。

カラカラ浴場は、一度に2500人の入場も可能だったといわれています。

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