「相手をムズムズさせる」と仕事がうまく回るワケ 相手が動き出したくなる「ホットボタン」を探す

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「マーケティング界のドラッカー」と称されるアメリカの学者セオドア・レビット博士の「ドリルを買いにきた人が欲しいのは、ドリルではなく『穴』である」という有名なお話があります。

何ミリの穴を何回転であけられるかという商品説明より、ドリルを買いにきた人の目的と欲求(ニーズ)を把握し、小さな穴であればキリを勧めればいいという話です。

相手が動き出したくなる「ホットボタン」の探し方

ただ、キリを勧めるだけでは、ドリルの代替品を提供したに過ぎないので、お客さまをムズムズさせたことにはなりません。ムズムズを引き出すには、相手が思わず動き出したくなる「ホットボタン」を探し、押してあげること。そのためには、「目的」以上に、その目的を持った「理由(真の動機)」にフォーカスすることです。

ドリルを買いに来た人の例で見てみましょう。

・「目的」にフォーカス
ドリル購入の「目的」は? → 穴をあけたい → 穴をあける「目的」は? → 帽子を掛けるハンガーを壁に取り付けたい → キリで対応可能 → キリのご購入 満足
・「理由(真の動機)」にフォーカス
ドリル購入の「目的」は? → 穴をあけたい → 穴をあける「目的」は? → 帽子を掛けるハンガーを壁に取り付けたい → その「理由」は? → 大好きな帽子に囲まれたい → ピンフックなら可能 → 欲しい! 使いたい! 大満足!!

相手の真の動機がわかると、枠に縛られずに、よりよい方法を提案することができます。

相手に「やりたい!」「欲しい!」「挑戦したい!」 と思わせる ムズムズ仕事術
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お客さまに限らず、上司や部下、パートナーやお子さんに対しても一緒で、まずはヒアリングです。相手をムズムズさせるためにも、相手が心から望んでいることを、理解しようとする姿勢を持つところから始めましょう。

相手が「〜したくなる」ようにすることで、「ムズムズ」を引き出すことができます。

こちらが先に、相手の理想の未来と、そこに行くためのルートをありありと描き、エスコートしてあげましょう。

そのためにも、人間心理をよく理解し、相手へのヒアリングを欠かさないことです。

真の動機を引き出してあげることで、ムズムズさせてあげましょう。

市川 浩子 一般社団法人ジャパングッドリレーションアカデミー代表理事

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Hiroko Ichikawa

東京都台東区出身。埼玉県越谷育ち。文化服装学院服装科卒業。
アパレル勤務の頃、人間関係に悩み、そのストレスから摂食障害などを発症。その後、苦手な営業職となるも、貪るように心理学を学び、お客さまをムズムズさせ、新規開拓数No.1に。2004年11月に法人化。
現在は、「半径1メートル以内の人から笑顔になる関わりで分かり合える世界を創ること」をミッションとし、1.2万人超をサポート。お客さまとの両想いビジネスのメソッドで年間3億円以上の売上に貢献。自身も、相手をムズムズさせる秘訣を活用して人生が大激変している。

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