「相手をムズムズさせる」と仕事がうまく回るワケ 相手が動き出したくなる「ホットボタン」を探す

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さて、レジ前で「ひと口羊羹」を見て「ムズムズ」し、購入に至ったのは、一見、本人の心のままの行動と思われるかもしれません。しかし実は、お店の人が、レジ横に手軽なお菓子を置いて、利用客が手に取りやすい環境を作っています。

さらに、定番のお菓子を並べることで、そのお菓子を食べた時のことが容易に想像できる状態にしているのです。「そういえば、甘いものが食べたいな」という潜在的ニーズが引き出され、しかも、次の人が並んでいるという限定的な場だからこそ「今買っておこう」という行動につながっていくのです。

「食べたい」となった時点で、自分の感情、意思になるので、他人にそう思わされたという感覚なく、そのムズムズを叶えようと、「これもお願いします」となります。

「欲しいものを、欲しいタイミングで、目の前にポン!」と置く。

こんなちょっとした仕掛けや対応をすることで、他人を「ムズムズ」させることができ、「ムズムズ」した本人は自発的に動き出すのです。

相手をムズムズさせるために知っておくべき5つの心理

人の基本的な心理を理解できると、相手にとってどうしたら信頼できる自分になれるのか、どう行動すればよいかがわかってきます。

ムズムズさせるために知っておくべき人間の心理の特徴は、大きく次の5つです。

1 人は鏡であり、相手の反応は自分の言動のフィードバックである
2 人には認められたい、褒められたいという欲求がある
3 人は大切に扱われたいと思っている
4 人は自分の可能性を信じてくれる人が好き
5 人は自分をわかってくれる人を求めている

男女の心理の違いや、タイプによって違う部分もありますが、まずは基本となるこの5つの心理を理解しておけばいいでしょう。

相手の反応に一喜一憂するのではなく、「自分がどう思われているのか」以上に「相手はどうしてほしいのか」「今の自分には何ができるのか」を考え、行動することで、相手から信頼され、ポジティブな思いを持ってもらいやすくなります。

相手がムズムズするポイントを探り、くすぐりましょう。

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