16時に帰るデンマーク人が会議で心がけること 会議漬けの中間管理職が行った「驚きの改革」

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さらに、そうすることで、会議と会議の間に5分や10分の隙間時間が生まれる。その間にちょっと一息つくこともできるし、次の会議のアジェンダに目を通すこともできる。

そのアジェンダだが、ペニーレによれば、会議の冒頭で共有することが重要である。

司会者だけでなく、会議の出席者全員でアジェンダを共有しておくことで、議論が脱線したときに軌道修正しやすくなる。議論が脱線していったときに、司会者だけでなく、ほかの出席者も脱線していることを指摘して、議論を戻すことができるからだ。

会議を効率的に進めるためには、アジェンダの共有とタイムキーピングをみんなで意識するといい。

発言しない人は会議に呼ばない

会議やイベントへの出席者数も、工夫の余地がありそうだ。日本に出張に行ったことがあるハッセは、日本でのカンファレンスをこう振り返る。

「出席者がたくさんいて驚いたよ。トップから中間管理職ナンバーワン、中間管理職ナンバーツー、秘書ナンバーワン、秘書ナンバーツーとか(笑)」

デンマーク人から見ると、日本人のイベントや会議への出席者は異様に多く見えるようだ。本当に、全員で出席する必要があるのだろうか。

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イベントや会議に招集するとき、声をかけようとしているメンバー全員が本当に出席する必要があるのか、一度考えてみても良さそうだ。

また、イベントや会議に招集されたとき、本当に自分が出席する必要があるのか、立ち止まって考えてみるのも良さそうだ。イベントや会議への出席者を最低限にすることも、お互いの「タイパ」につながる。

出席者が少ない方が話が早いし、出席しない人はその分、その時間を別のことに使えるからだ。

ちなみに、デンマークでは発言しないメンバーは会議に呼ばれなくなる。会議とは意見を交わすものであり、発言しない人はいても意味がないと思われるからだ。 「本当に全員で出席する必要があるのか?」。会議を設定する前にそう自問したい。

針貝 有佳 デンマーク文化研究家

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はりかい ゆか / Yuka Harikai

デンマーク在住。1982 年生まれ。早稲田大学大学院社会科学研究科にてデンマークの労働市場政策『フレキシキュリティ・モデル』を研究して修士号取得。2009年末にデンマーク移住後、13年以上にわたってテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・ウェブ等からデンマークの現地情報を発信。社会学的アプローチで社会を観察し、デンマーク語で現地の第一次情報にアクセスし、情報・世論・市民の声を届ける。執筆記事400以上、企業向けのレポート制作300以上。

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