子どもが算数を得意に! 攻略法はRPGに似ている つまずくと先へ進めなくなる、その特徴を理解

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【算数の特徴③】得意にすれば他教科も有利に

もう1つお伝えすべき重要な算数の特徴は、得意にしておけば他教科も有利になることです。算数がすべての理系科目の入り口になっていることは言うまでもありませんが、算数は「論理的に筋道を立てて考える力」を鍛えるため、文系科目にも役立ちます。

例えば、自ら課題を見いだして解決策を考えたり、他人にわかりやすく論理的な説明でプレゼンテーションしたりする力は、文系分野に進む場合でも必要になる能力です。

算数が得意になれば、文系理系という枠組みを超えて、社会に出てからもずっと役に立つ力を身に付けることができるのです。

学習につまずいたら学年を超えて「戻る」

では、このような算数の特徴を踏まえて、算数が好きで得意になるための攻略ポイントをお伝えします。

【算数攻略ポイント①】系統別に学習する

算数は知識の積み上げが重要です。しかし、小学校では単元が「とびとび授業」で、教科書が必ずしも「積みやすい順番」通りになっていないところに難しさがあります。

例えば、立体について本格的に習うのは小学2年生です。「箱の形」という授業で立体の基礎に触れるのですが、その後、次に授業で立体を扱うのは、なんと小学4年生。「立方体と直方体」という単元に入るまで、2年も間が空くのです。

そのため家庭学習で算数に取り組むときは、教科書通りの順番ではなく系統別に学習することが算数攻略のポイントです。図形なら図形を、位なら位を、分数なら分数を、というように系統ごとに連続して学び、難易度を上げていくほうが理解しやすく、効率的に学ぶことができます。

算数の単元ごとの学習イメージの図
単元ごとのつながりを重視しているRISUでの学習例(出所:RISUの資料をもとに東洋経済作成)

算数に特化した塾や通信教育では、系統別学習に配慮されたオリジナルの教材を使っているところもあります。

もしご家庭で教えるなら、用意しやすい教材はインターネットから無料で印刷できる算数プリントです。どの学年のどこの単元でも自由に印刷できますから、位なら位の話だけを拾って低学年のプリントから順にやっていくと、効率よく学習を進められます。

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