急務に追われると逆にダラダラ時間が増える心理 目標を先送りにしている人が知らない時間管理術
未来のための時間を4割確保する
優先順位は「緊急性」と「重要度」を軸に決めていくことがもちろん基本となります。しかし先述のとおり、それだけだと今すぐやらなければならないタスクの対応だけに追われてしまいます。
そこで大切になってくるのが、時間配分の視点をプラスすることです。
「3:3:4」=「今やるべきことの時間:人とかかわる時間:未来のための時間」です。未来のための時間というのは、つまり「緊急ではないが、重要である」第二領域のタスクがメインとなります。
例えば、スキルアップや長期的な成長のための勉強など、目標や夢に向けた時間は、限られた時間の中で行動していく人にとっては、何よりも死守しなければいけない時間だということです。
目の前のことをこなすことで時間が過ぎていってしまう現状を打破したいのであれば、目標や夢に向けた時間を優先的に確保しましょう。
「緊急性」と「重要度」の軸、「3:3:4」の時間配分の両方の視点を踏まえて優先順位を決めていくと、着実に目の前のタスクも、先延ばしにしがちだった未来の大切なタスクも、しっかりと取り組むことができるようになります。
目標達成をするために効果が高いことは、たとえ時間がかかるものであっても、もちろん取り組むべきです。
ただし、何事も最初はエネルギーを要しますので、初めに時間のかかるものを持ってきてしまうと、ほとんどの場合が出鼻をくじかれます。ですから、リズムをつかむためにも、さっと取り組めるものから始めるのもおすすめです。自分にとって負担度の低いもの、つまりは気軽にできることから取り組んでみるのです。
まずは、初動で軌道に乗せていくことを意識してください。かかる時間とかかる負担を加味して、最初はハードルを下げてスタートしましょう。
例えば、営業の電話をかけることを「お客様と話せるから楽しい!」と考える人もいれば、「ある程度の台本を考えていないと電話は難しい」と考える人もいると思います。
前者の場合は、自分にとって負担度が低く、気軽にできることなので、すぐに取り組めるでしょう。後者の場合は、自分にとって気軽にできることではないので、どうすれば負担を感じず取りかかれるかを考えていきます。
まずは台本を考える、ご挨拶のメールを送りながら対面で話せないか、もしくはオンラインで話せないか提案してみるなど、自分にとって「これならすぐに取り組める」という方法を模索します。
モチベーションというのは、始めてしまえば上がってくるものです。その助走時間も、優先順位付けに組み込むのは、意外に大事です。
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