国内アパレルでは、30%オフ、50%オフというようなオフ率ベースの値引きが一般的です。
しかしながら、オフ率ベースの値引きには「2つの課題」があります。
値引きにおける「2つの課題」とは?
第1に、WTPおよび端数価格を考慮しないことによる粗利の取り逃しです。
たとえば、2万9000円のニットを単純に30%オフにすると、2万300円です。
この場合、大きく2つの改善機会があり、端数価格を調整して1万9900円(32%オフ)にしたほうが、消化率が上がり粗利が最大化できるケースと、2万円台で売り切れる商材と判断できる際は2万900円(28%オフ)にしたほうが粗利を最大化できるケースがあります。
いずれにせよ、単純にオフ率を設定するのではなく、顧客のWTPを見極めて、価格を最終調整したほうが、粗利を最大化できるのが定石です。
第2の課題は、30%、50%、70%というようにオフ率を設定してしまうと、顧客にパターンを認識されてしまい、「このまま待てば値引き率が下がる」と思われてしまうことがあることです。
特に、値引きが常態化しているブランドの場合、足元をみられてしまうケースが多く、注意が必要です。
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