池上彰が考える「中学受験の成功」より大切なもの これからの時代を「生きる力」を手に入れる
中学受験をするのはひとにぎりの子どもだけ
わが子が小学生だと、「中学受験」という言葉に心がざわつくことがありませんか?
中学受験に臨む子どもはとりわけ都市部に多く、地域によってはクラスのほぼ全員が受験するなどという小学校もあります。そういう環境に身を置いていると、親も子も中学受験は当然するものという気持ちになりがちです。公立中学では不安だ、人生の選択肢がせばまってしまう、と考える方もいるかもしれません。
実際には、中学受験をするのはひとにぎりの子どもです。
文部科学省の学校基本調査(令和4年度)によれば、全国で国立・私立中学に通う子どもは全体の約8.5%。受験に失敗して公立中学へ進学しているお子さんもいるわけですが、日本では90%以上の子どもが地元の公立中学に通っているのです。
この子たちがみな不安な教育環境に置かれ、人生の選択肢が限られているとは考えにくいですね。
中学受験をするかしないかは、それぞれのご家庭で決めることです。ただ大前提として、中学受験組は全体から見れば少数派だということは、知っておいていいと思います。


















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