「仕事の優先順位はあえてつけない」という提案 やってもやっても仕事が終わらない人の盲点

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しかし、優先順位のつけ方には個人の価値観が強く影響します。 たとえば、緊急性の高い仕事を優先したいと考える人は、 いつでも緊急度の高い仕事から先に進めようとするでしょう。

そのため、緊急度の低い仕事はいつも後回しにするはずです。

つまり忙しい場合は、タスクがたくさんあったとしても、 タスクの緊急度が高くならない限り、緊急度の低いタスクには手をつけないため、一向にToDoリストに並んでいるタスクが減らないのです。

だから、優先順位はあえてつけなくていいのです。 マニャーナの法則を実践すれば、なる早や優先順位といった発想から解放されます。

そもそも明日できることは、最初から今日やることリストには現れなくなるため、なる早で仕事を片付ける、または優先順位の高いタスクから片付けるというスタイルから解放されるのです。

今日やることリストを基本とする

「明日できることは今日しない」を実行するためにはどうしたらいいのか、お話ししましょう。

マーク・フォースター氏は、タスク・ダイアリーというツールの使用を提唱しています。これは、いわゆる日めくりカレンダーです。

タスク・ダイアリーの基本は、今日やることリストの活用です。

マニャーナの法則は「今日すること」を限定し、1日の仕事に集中するのがテーマになっているのです。

したがって、マニャーナの法則には今日を表す日付、 Today(たとえば、“20XX-07-14(水)”)が必要です。 Today に「今日やること」を、どんどんタスクとして登録します。

これだけであれば、ToDoリストと変わりありませんが、「今日」に「明日でもできること」 を入れてはいけないというのがルールです。

なるべく、ありとあらゆるタスクは明日以降に登録・移動させるのです。

これがマニャーナの法則の意味するところです。

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