鬼越トマホークが「会社の忘年会で大人気」のワケ 実は社内イベント等企業案件で引き合いが多い
金ちゃん:ストロングスタイルの芸人さんもいるってことです。漫才ってじっくり入り込んで聞かないと理解できないこともあるから、客層によってウケない場なんてけっこうあります。
例えると、僕らは何でも出す居酒屋。お客さんが食べたいものをメニューになくてもその場で作る。一方、ストロングスタイルの芸人さんはフレンチの名店。お客さんが店を選んで来て、決まったコース料理しか出さない。自分たちの料理に自信があるから。だけど、僕らのほうが間口は広い。企業案件に向いている。
坂井:あまりいい例えじゃないかな。わかりにくかった。
ケンカ芸の裏では実は仲がいい
――インタビュー中に金ちゃんさんが熱く語っていると、坂井さんが話の途中でも茶々を入れていますよね。お二人の仲の良さを感じます。
坂井:取材の場であってもおもしろくするのが、僕ら自身のプロモーションだと思っています。
金ちゃん:僕らは仲が悪いケンカ芸をやっていますけど、裏側では仲が良かったり、いつでもおもしろいってことをアピールしているんです。
関係者の方々は、本当に仲が悪いコンビだったら、どんなにおもしろくても使いたくないでしょう。気を遣わないといけないから仕事をやりにくい。僕らは逆に、裏方のスタッフさんとめちゃくちゃしゃべるようにしています(笑)。
坂井:こういう取材とかでも、いつもケンカ芸している2人が冷やかし合ったりしていると、「意外に仲いいんですね」って言われるんです。そのギャップで好感度を上げる(笑)。めちゃくちゃおもしろくて冷たいコンビと、おもしろくないけど仲がいいコンビって、後者のほうが、仕事があったりしますから。
金ちゃん:スタッフさんと仲良くなって打ち合わせが盛り上がれば、本番で実力が発揮できなくても見逃してくれる。僕らは不器用に見えて、実は社交性があって。自分たちのお笑いに自信がある正統派の芸人からしたら、汚い仕事の取り方をしている邪道なんですけど、僕らはお笑いに自信がないから(笑)。
坂井:勝手に一緒にしないでほしいな。
金ちゃん:でも、嫌な人と一緒に仕事をしたくないのはどこの世界でも同じ。表で毒を思いっきり吐く分、裏ではきちんと礼儀正しく、仲良くしようって2人で話しています。
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