ドローン少年騒動、問題の"根っこ"は何か

「人のうわさも75日」の時代は終わった

ドローン少年は、偏差値70を超えるという名門中学を中退、高校へは行っていなかったそうです。想像でしかありませんが、「それでも、自分はすごいんだ」ということを、より世間に知らしめたかったのかもしれません。「焦り」は、「一次感情(怒りのもと)」にもなりえるのです。

「自分のことを認めてもらいたい」という欲求があるのはわかりますし、「自分は注目されるべきだ」という「べき論(コアビリーフ=譲れない価値観、信念)」を抱くのは自由ですが、違法行為をしてしまえば、それは「報われることのない『べき論』」になってしまうでしょう。

「べきログ」で自分の傾向を知ろう

「報われない『べき論』」とは「不毛な『べき論』」とも言えます。自分の信念で発信しても、結局は大きな徒労と、残念な末路に向かうのです。ドローン少年の配信動画は再生回数が20万回を超えるものもありますが、彼の手元には、いったい何が残ったでしょうか。

アンガーマネジメントでは、自分の「べき論」を見直すためにいくつかのテクニックを用意しています。最も簡単なのは「べきログ」というもの。自分がよく使う(思う)「○○であるべき」を書き出し、自分の「べき論」を客観視するのです。すると自分の怒りのもととなり得る状況を把握でき、自分が独善的な「自分ルール」に縛られているかもしれないことを知ります。

併せて他人にも「べきログ」を書いてもらうと、他人と自分とのギャップを測ることができ、以後、怒りを表さずに済む方策を検討できます。

書き出す「べき論」は、公私の場面を問いません。「社会人は黒髪にすべき」「子どもはスポーツをするべき」「部下は上司よりも遅く帰るべき」……などなど、50ぐらい書き出してみるといいでしょう。

さらに、日々怒りを感じたときにそれを書き留めておく「アンガーログ」を併用すれば、自分の「怒りのクセ」を知ることができ、より深い内省が可能になります。ぜひチャレンジしてみてください。

そのほかにも、「べき論」へのさまざまなアプローチがありますので、アンガーマネジメントに興味を持たれたかたは、拙著『パワハラ防止のためのアンガーマネジメント入門』(東洋経済新報社)をご高覧ください。

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