自信はないけれど、プライドは高い。そうした人への対応は「ほめる」ことだ。自尊心を満たしてあげればいい。偉そうにしているだけだったとしても、どこかほめられる点を見つけられるかもしれない。
それを探してとにかくほめてみる。そうしてくれる人を「いいやつだな」と思ってくれる可能性は高い。
組織というものは、マウントの取り合いだ。序列をつくるのは、動物の群れや村社会でも起こることだ。誰しも「こいつよりは上だ」と思いたいのだ。新しく入った人や若い人、実績がない人は、狙われやすい。序列の一番下にされそうになる。
自信がない人ほど自慢話や実績を誇り、自分の序列を確保しようとする。その不安を察してほめてあげるのだ。「〇〇さん、天才ですね」ととにかく持ち上げる。こいつは自分の序列を上げてくれる存在だと思われれば、悪くはされないはずだ。
上司の意見は聞いたフリで
「人の意見をまったく聞いてくれない」。これも頻繁に言われる言葉だ。
そういう人は、本当にいいものを実現したいと思っているわけではない。ただ自分の意見を押し通し、自分の意見が通ったという評価がほしいだけだ。
だから、実はその上司の意見を聞いていないのに、聞いているかのように振る舞ってしまえばいいのだ。
A案とB案があるとき、自分はA案がいいと思っているのに、上司がB案を推している場合、「たしかにBですよね」と受けておいて、なし崩し的にA案にしてしまう。もしくはA案にB案を少し混ぜる。というのも、走りはじめたら、社長や上司は、案外よく覚えていなかったりするからだ。
その上司はメンツを大切にしているので、その場で戦ってはいけない。否定しないように進めて、意見に従っているフリをする。まったく反対のことをやっても、「いやあ、部長の案でやってよかった。さすがです」と言っていればいい。あっちも混乱して何も言わないはずだ。
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