「社内政治」「根回し」嫌う人が知らない意外な盲点 立ち回り方を覚えることで得られる利点とは

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「会社が古いから新規企画が通らない」みたいなことを言う人間がいるが、会社が古いのではなく、利害一致をしてないだけだ。新しくても古くても、人間なんて自分の利がなく害がある案件を進めるわけがない。

こんなことは仕事として当たり前で、自分で起業しようと思ったら、もっともっと複雑でスケールの大きい利害調整を求められる。部署でも個人でも、全員の利害は微妙に違う。金がほしいか名誉がほしいか。チャレンジしたいのか早く家に帰りたいのか。全員違うから、全部をわかったうえで話す順番を考えて埋めていくのだ。

人の心、それぞれの利害をどう探っていくのか。これは、難しい話ではない。自分が「相手の立場だったらどうか」を想像する。相手のクツを履くかのように相手の気持ちになりきることこそ、商売や人間関係の原則なのだ。

根回しは大変ではなく、保険

「根回しが大変」。これもよく聞く。

新しく何かをやるときに、周りの人たちへの挨拶や根回しがなぜ重要なのか。根回しは「嫉妬を増やさないための保険」みたいなものだ。挨拶した、断りを入れた、ということが重要だ。

誰だって、自分のまったく知らないところで何かが始まるより、事前に話をもらったほうがうれしいし、協力しよう、応援してあげようという気持ちになる。マンションの隣人が部屋の内装工事をするときに、事前にお菓子を持って説明に来ていたら、少しの騒音なら我慢しようと思うだろう。

ただ、ここで勘違いしてはいけないのは、あくまで根回しはその程度の意味だということだ。そこで何を言われても、内装工事はやると決めたらやるのだ。

根回しがうまくいかなかったとしても関係ない。自分で頑張ればいいだけのことだ。ひとりでも頑張ってみる。協力してくれる人だけに協力してもらえればいい。頼み込んで全員に参加してもらう必要なんてない。

根回しに依存してしまうと、あらゆる問題を事前に潰していくことに膨大な時間とエネルギーを食われてしまう。それでタイミングを逃したら、まったく意味がない。よく「反対されたからやめました」という人がいるが、それはそもそも自信がないから反対してほしかっただけだ。

周りに何を言われようと、やると決めたらやる。その覚悟が周りを動かす。根回しはあくまで、嫉妬を買わないための保険なのだ。

「話が長い上司がムカつく」。これもよく耳にする話だ。

昔話や自慢ばかりの上司がウザいというのも多くある。そういう話が多い人を、その人に憑依するレベルで分析してみよう。

昔話や自慢話をする上司は、自信がないのだ。自信のなさから偉そうにしていることが多い。自信があればいちいち自分の手柄をひけらかしたりしない。周りからほめられて満たされていたら、会社の部下にアピールしたりする必要はない。

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