「すごい人」のSNS、365日見続けるべき納得の理由 見続けて、そして「次に何をするのか」が大切だ

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「偉い人にいきなりリプは飛ばせないです」と言うかもしれない。

違う。偉い人だからこそ、直接いくしかないのだ。偉い人の順番待ちなんかしていたら一生出番は回ってこない。もちろん、闇雲に行っても失敗する。戦略を持ってアタックするのだ。勇気と企みを持って銃を構える。獲物は何度も狙えない。ここぞというときに撃ち落とすしかないのだ。

「755からベストセラーが生まれた!」というストーリーは、755を立ち上げた彼らにとって最高のプロモーションにもなる。だからこそ、真正面から出版オファーをするより、755で出版オファーをされたほうが、確度が高いはずだ。そうやって戦略を考え抜く。

僕はサウナやフットサルで遊んでばかりいるように見えるだろうが、面白いと思っている人たちへのアンテナは誰よりも張り続けている。SNSをずっと見ていると思われるが、実際にずっと見ている。

オンとオフではなく、ずっとオン

僕は、興味がある人のYouTubeや投稿を他人が驚くほど見ている。同棲している恋人より彼らに詳しい。

そうやってアンテナを張りながら、世の中の流れを見つつ、ここぞと思えばすかさず切り出すようにしている。

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最速で反応できることは大事だし、それが「タイミング」だ。タイミングを逃す人は、おそらく、自分の「好き」とか好奇心よりも、仕事を仕事としてやっているのだろう。深夜だから、週末だから、土日だからと休んでいたらチャンスは来ない。

こう言うとブラック企業のように聞こえてしまうけれど、「仕事だから」とやっているのなら、休日は休むのが正しい。「好きだから」でやっているなら、そんなことは関係ない。やめたくてもやめられないはずだ。それが熱意の差になる。

怪獣人間は、いつ、どこから姿を現すかわからない。穏やかに生きたいのならば出会わないほうがいいだろう。もし出会う覚悟があるならば、オンとオフではなく、ずっとオン。スイッチを切らない。

僕は365日、SNSを監視し続けている。

箕輪 厚介 編集者

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みのわ こうすけ / Minowa Kosuke

大学卒業後、双葉社に入社。「ネオヒルズ・ジャパン」を創刊し完売。『たった一人の熱狂』見城徹、『逆転の仕事論』堀江貴文などの編集を手がける。幻冬舎に入社後は新たな書籍レーベル「NewsPicks Book」を立ち上げ、編集長に就任。『多動力』堀江貴文、『日本再興戦略』落合陽一、2019年一番売れてるビジネス書『メモの魔力』前田裕二など次々とベストセラーに。自著『死ぬこと以外かすり傷』は14万部を突破。雑誌「サウナランド」は2021年のSaunner of the Yearを受賞。2022年『死なばもろとも』ガーシーを出版。2023年秋に著書『怪獣人間の手懐け方』(クロスメディア・パブリッシング)、『かすり傷も痛かった』(幻冬舎)を発売。

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