「すごい人」のSNS、365日見続けるべき納得の理由 見続けて、そして「次に何をするのか」が大切だ

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現実世界で1日に会える人数と、SNSで出会える人数を比較したら、圧倒的に後者が優れている。広く浅く面白い人を見つけるならSNSだ。パーティーで挨拶して名刺交換するとしても、ちゃんと挨拶できるのは10~15人ぐらい。SNSなら、100~200人をザーッと見渡すことができてしまう。

さらに、SNSのほうが実は人間の「素」が見え隠れする。仕草や雰囲気では隠しきれない自我や自意識が漏れ出す。それを、動画やテキストから、なめ回すように観察することができるのだ。

世の中の動きは速い。誰もがつねに動き続けている。SNSをうまく使わないとタイミングを逃す。

企画書をちゃんと書いて、先方の秘書や広報からつながるやり方もある。だけど、SNSで直接話しかけることができるなら、「いまだ」と思ったら、直接声をかけたほうがいい。

「そういう直撃が許されるのは、あなたに影響力があるからでしょ」と言うかもしれないが、実はそこは関係ない。

サイバーエージェントの社長の藤田晋さんがネットメディアのインタビューで、「社長の引き継ぎ書をつくっているので、まとまったら本にしてもいいかもしれない」と語っていた。僕はそのインタビューがネットに上がった瞬間に読み、1分後にはツイッター(現・X)で「本やらせてください!」とリプ(投稿への返信)を飛ばしていた。藤田さんからは「さすがですね。最速です」と返信が来た。

ヤフー(現・Zホールディングス)会長の川邊健太郎さんが、自分が起業したときの話をSNSで発信していたので、これもいち早く「本にしませんか」とリプをした。と同時にツイッターに上がっている長文の投稿を勝手にワード原稿にまとめて、いつでも出版できるようにしていた。偶然会ったときに「もう本を出せる準備が終わってますよ」と言ったら笑っていた。

箕輪さんだからできるとよく言われるが、僕よりもSNSに張り付いて獲物を狙い続けている人は、ほかになかなか見ない。

偉い人にいきなりリプを飛ばせ

そもそも僕が怪獣人間たちと出会うことになった最初のきっかけもSNSだった。

新人編集者時代。当たり前だが、僕のことなど誰も知らないしフォロワーも全然いなかった。怪獣人間に近づきたいが、何のツテもない。そんなとき、藤田さんとホリエモンが「755」という新しいコミュニケーションアプリを立ち上げた。

AKB48などのアイドルファンのユーザーが多いアプリで、ビジネスパーソンはほとんどいなかった。そこに藤田さん、ホリエモン、そして幻冬舎の社長の見城徹さんが参加していたのだ。

僕は興奮した。こんな手付かずの、誰にも知られていない漁場があるのかと。大物が泳いでいるのに、釣り人は僕しかいない。ここぞとばかりに、藤田さん、ホリエモン、見城さんにコメントを送った。そして、藤田さんにはサッカー雑誌で三度もインタビューをさせていただき、ホリエモンと見城さんは本をつくらせてもらえることになった。ここから僕の怪獣人間との付き合いが始まったのだ。

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