趣味を持っていなかった中高年がいきなり何かを始めて失敗したり、想像と違って挫折するパターンなどがそうです。
「やろう」と決意して、道具一式を整えて、やってみたら違ったため、道具だけが残った、というようなことはよく聞く話です。
そのような大きな挑戦だと、やはり失敗も大きくなりますから、余計に新しいことへの挑戦に億劫になってしまう、という循環になりかねません。
リスクを避けるべく、まずはスモールスタートを通じて、新しいことへの挑戦に慣れる、日常を離れた経験を積み重ねる、ということから開始したほうがよいでしょう。
新しいことへの挑戦は、何も現状や日常の否定である必要はないのです。
そうではなく、日常の微調整や微修正という形でのスモールスタートで、かつ「現状プラスアルファ」から始めてみるのが正解だと思います。
それならば心理的なハードルも低いでしょうし、時間・お金両方の初期投資も不要です。
電車の乗る位置を変えてみる、あえて最寄り駅の1つ前で降りて歩いてみる、という小さなことからで全然よいのです。日常を変えるということに慣れる、準備運動のようなものです。
小さなことを成し遂げない状態で、いきなり大きなことを成し遂げようとせずに、まずは体を慣らすことが大切です。
そうやって、自分の中で少しずつ日常を変えていけば、もしかしたら見える景色も変わってくるかもしれませんし、もっと大きな変化を自然と求め出すかもしれません。
旅行や趣味でも少しずつ変えてみる
いずれにせよ大切なのは、一歩踏み出す勇気を持ち、変化にまずは慣れる、ということです。
これは何も日常だけではなく、旅行でも言えることです。いきなり遠くや海外に行こうとするのではなく、まずは自転車で1時間ぐらいのところに日帰りで行ってみる、などやることのハードルを低くしてスモールスタートから開始したほうがよいでしょう。
趣味に関しても同様で、いきなり道具一式を整えるのではなく、雑誌などで研究したり、やっているヒトの話をまずは聞いてみて、レンタルから始めてみる、というような工夫が大切です。
いずれにしても、いきなり大きな変化を求めて、短期的に成果を出そうとするのは失敗のリスクもさることながら、一歩を踏み出すハードルが高いのでやめたほうがよいでしょう。
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