マザーハウスの売れ筋に見た仕事バッグの選び方 コロナ明け後の出勤再開でバッグ選びにも変化

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トートバッグの魅力は、開口部が大きく仕切りが少ないので、大きめの荷物をどんどん入れられる点だろう。移動中に携帯に連絡が入っても、リュックに比べて取り出しやすい。

なお、今回紹介したマザーハウスの商品は4万~6万円台。ブランドによって価格帯は異なるが、原材料費や人件費の高騰で、以前に比べてバッグも高くなった。

「銀座店は立地の関係もあり、平均単価が上がっていますが、ブランド全体の平均価格帯は3万5000円、レディースは3万4000円、メンズは4万円弱です」(広報)

マザーハウス
トートバッグの売れ筋商品「アンティーク キャリア トート」 (写真:マザーハウス)

店舗で選ぶ、ネットで選ぶ場合のポイント

コロナ禍以降、多くのメーカーがオンライン販売を強化するようになった。最後に、「実店舗・ネットで選ぶ場合のポイント」を笹井氏に聞いてみた。

「店舗で接客する場合は、お客さまのご要望を踏まえて商品選びをサポートしますので、お気軽にご相談いただけます。とはいえ、何においても100%の回答はないと思います。使う目的、バッグのデザイン、持った時の感覚、色、ご予算など、10項目あればお聞きし、妥協できる点があれば、それも考慮しながら提案しています。また、店舗ならバッグを持った場合にどう見えるかを鏡に映しながら検討することもできます」(笹井氏)

休日に来店する人が多く、服装もオフ仕様だが、仕事バッグならビジネスシーンの服装を伝えるとよさそうだ。

ネットでの選び方については、どうだろう。

「例えば、これだけは譲れない条件を考えながら、『リュック、パソコン、価格』などのキーワードから検索します。色味は、黒バッグはネット購入に向きますが、それ以外の色は画面と現物が微妙に異なるので、店舗で実物を見て判断されるのをお勧めします。

またハンドル(手持ち部分)の長さ、横幅などは数値と実際の印象が異なる場合もあります。それを認識しつつ、検索結果と向き合うのがいいでしょう」(同)

「見られる機会」が増え、自粛ムード時に比べてファッションも多様化したように感じる。バッグを新調しようと思っている人の何らかの参考になれば幸いだ。

高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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たかい なおゆき / Naoyuki Takai

学生時代から在京スポーツ紙に連載を始める。卒業後、日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆・講演多数。近著に『なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?』(プレジデント社)がある。

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