DEAN&DELUCA上陸20年躍進の裏に見えた苦悩 「出店が早すぎてブランド本来の個性を出せなかった」

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上陸して20周年を迎えるDEAN & DELUCA。改めて、ブランドの“らしさ”は何なのか、どこに向かおうとしているのかを聞いた(撮影:梅谷秀司)
企業を取り巻く環境が激変する中、経営の大きなよりどころとなるのが、その企業の個性や独自性といった、いわゆる「らしさ」です。ただ、その企業の「らしさ」は感覚的に養われていることが多く、実は社員でも言葉にして説明するのが難しいケースがあります。
いったい「らしさ」とは何なのか、それをどうやって担保しているのか。ブランドビジネスに精通するジャーナリストの川島蓉子さんが迫る連載の第13回は、「DEAN & DELUCA(ディーンアンドデルーカ、以下D&D)」に迫ります。
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日本1号店は2003年

D&Dが日本で1号店を構えたのは2003年のこと。東京・丸の内の新丸ビルの隣に、カフェを備えた大型の旗艦店をオープンして脚光を浴びた。“食”を切り口としたセレクトショップとして、また、デリやカフェも備えたおしゃれな場として確固たる地位を築き、今は全国48店舗を展開している。

そもそもD&Dは、アメリカ・ニューヨークを発祥とするブランドであり、Mr. Joel Dean とMr. Giorgio Delucaの2人が、「“良質な食材”は見るからに美しく、パワーにあふれ、多くの未知なる感動を秘めている」という信念のもと、1977年、ソーホーに店を開いたのが発祥だ。

店内には野菜や果物が積み上げられ、魚は氷の上に並べられ、チーズやパンをはじめ、サラダやラザーニャといったデリも充実している。一隅にはカフェもあって、コーヒーやスイーツを楽しめる。それまでにないタイプのショップとして、業界内外から大きな注目を集めた。

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