イオン大型「冷凍食品専門店」で売れる意外な商品 2000円前後のビーフシチューや参鶏湯が売れ筋

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2022年8月30日にオープンしたイオンの冷凍食品強化型店舗「@FROZEN」。日常遣いの食材から専門店のメニューまで、1500種類以上をそろえる(撮影:風間仁一郎)
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コロナ前から盛り上がりを見せていた冷凍食品市場がコロナを機に活況だ。特徴的なのが、専門店のメニューなど、高級食品の需要が高まっていること。コロナの外食控え対策としてファミレスやレストランチェーンが冷凍食品の取り扱いを始めたことも背景にあるだろう。

これまで冷凍食品は「手抜き」とか、「なんとなく健康によくない」というマイナスイメージがあったが、それも変化している。

冷凍技術が進化し鮮度や食味を損なうことなく解凍が可能になった。また冷凍食品としての特性から保存が利くため、その分保存料などの添加物を少なくできることが一般的にも知られるように。その他フードロスが起こりにくい、といったプラスのイメージも加わった。

こうした消費者側の心理の変化に、コロナ禍の中食需要の高まり、さまざまな事業者の参入といった社会状況が加わって、冷凍食品市場が一気に花開いた印象だ。

注目されるのが、冷凍食品専門店の台頭だ。

2016年から日本に上陸していたフランスの冷凍食品専門店「ピカール」のほか、2021年2月に凍結機器のメーカーであるテクニカンがオープンした「TŌMIN FROZEN」も注目されている。こちらは特殊な技術で冷凍したブランド「凍眠市場」の商品を扱うショップで、握り寿司などの品もそろえている。

冷凍食品専門業態にイオンリテールが参入

パンが並ぶショーケース。イオングループのベーカリー専門店「カンテボーレ」ブランドのパンも。その他窯で焼く前のパン生地なども並ぶ(撮影:風間仁一郎)

この冷凍食品専門業態にイオンリテールが参入した。2022年8月30日、イオンスタイル新浦安MONA内にオープンした「@FROZEN」(@フローズン)だ。

冷凍食品を専門に扱う業態としてはこれまでにない規模で、424㎡の売り場には冷凍ショーケースがズラリと並ぶ。扱う冷凍食品は1500種類以上だ。

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