企業を取り巻く環境が激変する中、経営の大きなよりどころとなるのが、その企業の個性や独自性といった、いわゆる「らしさ」です。ただ、その企業の「らしさ」は感覚的に養われていることが多く、実は社員でも言葉にして説明するのが難しいケースがあります。
いったい「らしさ」とは何なのか、それをどうやって担保しているのか。ブランドビジネスに精通するジャーナリストの川島蓉子さんが迫る連載の第12回は、アパレルブランド「ビームス」に迫ります。
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ビームスらしさとは
ビームスが世に生まれ出たのは1976年のこと、原宿の明治通りに面した6.5坪の小さな店がスタートだった。「アメリカンライフショップビームス」という名で、服だけでなく、アメリカのライフスタイルを紹介したショップだったのだ。
それから50年弱。ビームスは大きな成長を遂げたが、その軌跡は、戦後から高度経済成長期、バブル景気とその崩壊、リーマンショック、その後のインバウンド景気、コロナ禍などを経てきたアパレル業界の趨勢と重なっている。
ビームスが手がけている領域は、アパレルに限らない。エンターテインメント関連の事業や、地域の活性化プロジェクトなど、ユニークな活動を展開している。
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