![雑誌「POPEYE」](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/b/8/570/img_b81e2f3aa6903eea006dc57541d88e6f615233.jpg)
ウェブの常識を破った「POPEYE Web」
1976年に創刊された『ポパイ』は、ファッションはもとより、商品や店、旅行、スポーツ、音楽、イベントなど、“若者”のライフスタイルにまつわる情報を載せ、男性のバイブル的な存在となった。
インタビューのきっかけは、2021年に開設された『POPEYE Web(ポパイウェブ)』を担当する宮本賢さんと知り合ったことだった。『ポパイ』がウェブ版を立ち上げるということで、リーダーを務める宮本さんの話を聞いたのだ。
「自分たちが面白いと思ったことを、どんどんやっていこうと思っているのです」(宮本さん)
そう語る姿が楽しそうで、どんなウェブになるのか好奇心が湧いた。
実際に動き出したポパイウェブはとにかく斬新だ。文章中に写真を入れている記事など、一見すると読みにくいものもある。
![POPEYE Web](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/7/a/570/img_7a2df9fe5f986843ea1c27a1f7cf4894235102.jpg)
「ウェブの常識でいうとめちゃくちゃ見づらくなるし、ページビューを考えたら絶対やっちゃいけないんですけど、紙じゃできない、ウェブでしかできないことをやりたかった。これをやることによって、『ウェブの記事でここまでできるんだ』ってみんなスイッチが入った」(宮本さん)
ユニークなことを次々と仕掛けており、さまざまな企業とのタイアップが入ることで、利益も出ているという。それは宮本さんの発想力と実行力に拠るところが大きいのだが、それをやらせている編集長の度量も大きい。
創刊から約50年、雑誌の意味がさまざまに問われる中にあって、『ポパイ』は確かな位置を築いている。『ポパイウェブ』も好調で、新しい読者が広がりつつある。
『ポパイ』が、どこに“らしさ”を置いているのか、これからどちらへ向かっていこうとしているのか――編集長を務める町田雄二さんと、ウェブを担当している宮本さんのダブルインタビューをお願いした。
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