吉田カバンの売れ筋に見た仕事バッグの最新事情 通勤・国内出張増え、消費者は使い勝手も工夫
コロナ禍に伴うリモートワークの拡大を受けて、大きく減っていた大都市圏の通勤客はかなり戻ってきた。朝の主要駅を見ると、コロナ以前のような光景だ。
「私自身も出社する日が多く、オフィスにいる人も増えたので、周りの視線が気になるようになりました。個人的には、きちんとした服装をする機会も増えています」
30代の男性会社員はこう話した。服装は個人差が大きいが、寒くなったのもあるだろう。
通勤頻度が増えると、必需品となるのが外出用のバッグだ。会社員なら冬のボーナスが支給され、クリスマスムードも高まる12月は、もともとバッグを新調する人が多い。
そこで今回あらためて「仕事用バッグの選び方」を、第一線で働くビジネスパーソンに聞くとともに、選ぶ際のポイントを吉田カバン(※)に教えてもらった。
(※)正式社名は株式会社吉田。名称は「吉」の「士」の部分が「土」
同社は1935(昭和10)年の創業。今年で創業87年の老舗で、耐久性などの品質に定評がある。主力ブランド「ポーター」(PORTER)は、長年にわたり社会人にも人気だ。
吉田カバンの売れ筋商品も紹介しながら、マニア向けでない一般的なバッグ選びについて考えてみた。
「PC持参が増えた」のは変わらず
まずは現在使っている仕事用バッグについて、消費者の本音を聞いてみた。
「大容量のトート&ショルダーバッグを使っています。在宅勤務が増え、出勤時も毎回PCを持ち運ぶようになりました。PC以外でも自宅作業で必要なものを持ち帰り、それを持参して出勤の繰り返し。コロナ前よりも、荷物がすごく増えました」(30代の女性会社員)
「もともとリュック派だったので、通勤スタイル自体に変化はありませんが、いつコロナ感染者が急増してテレワークになるかわからないので、毎回必ずPCと周辺機器は持ち帰ります。以前に比べてバッグが早く傷むようになりました」(別の30代女性)
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