吉田カバンの売れ筋に見た仕事バッグの最新事情 通勤・国内出張増え、消費者は使い勝手も工夫
展示会を視察すると、バッグの世界でも全体的にユニセックス化が進んだように感じた。とはいえ服装の違いもあり、男女の好みは分かれる。
「例えば男性が好む色は圧倒的にブラックですが、女性にはベージュも人気です。また、革バッグも一定の人気がありますが、男性は使い続けるうちの(革の)経年変化も楽しみますが、女性は好まない人も多く、買った時と変わらない状態で使いたいようです」
女性は大容量にも抵抗があり、「大きすぎるのも、ダサいのもイヤ」という声も聞いた。
短期出張で選ぶバッグは?
先月、筆者は何度も国内出張したが、新幹線は満席だった。出張ではお土産を買ったり当地の名産品をいただいたりするなど、帰りの荷物が重くなる日だ。みんなどうしているのか。
「1泊2日の出張が多く、トートバッグ派です。飛行機でも機内に持ち込める大きさで、中身は、着替え・PCなど仕事用品・髭剃りなど美容用品ぐらいです」(別の30代男性)
「少しフォーマルなリュック(ビクトリノックス)を新調しました。きちんとした服装にも合い、大きめの容量なので1泊2日の出張にも対応できます」(前述の30代男性)
今回、話を聞いた女性に目立ったのが「2バッグ制」だ。
「1泊の出張の場合、いつもの通勤リュックにPCなどを入れるスタイルに加えて、宿泊用の荷物をサブバッグ(ロンシャンのチャック付きトートバッグ)に入れていきます。仕事に関係ない荷物はホテルやロッカーに預けられるので2バッグ体制。折りたためる大きめの布バッグも入れておいて、臨機応変にバッグを増減させています」(30代の女性)
日常生活の近場外出でもエコバッグ持参が増えたが、その応用編といえようか。
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