なぜかというと、過去記事『「話がつまらない」陰で言われないための神雑談力』でもお伝えした笑いのメカニズムでもある「フリ」「オチ」の構造にまったく当てはまらないため、「無茶なイジリ」を返しても「スベる」前提で話を進めないといけないからです。最悪です……。
2秒待ってから「おい!」が笑いを生む
そのため「ノリ返し」の技術で最も重要なのは、「無茶なイジリ」に対して「何をするのか」「何を伝えるのか」ではなく、スベってしまった後にあります。
では、スベってしまった後に何をするといいのかを、具体的にイメージが湧きやすいようにお笑い芸人さんの例を紹介します。
アンジャッシュの児嶋一哉さんをご存じでしょうか。児嶋さんは、「無茶なイジリ」を受けて、何かを行い2秒の間を空けて大きな声で「おい!」と言います。
実は、この一連のやり取りの中に、プロの技術が含まれています。
それは、「2秒の間」にあります。
なぜ、「2秒の間」を空ける必要があるかというと理由は2つあります。
それは、「おい!」という言葉を伝える前に、「①注目を集めるため」、そして「②スベらせるため」にあります。
特に、強靭なメンタルが必要になってくるのは、「何かをしたこと」で会場などがザワザワとしているため、緊張と緩和が起こりにくい空気になるからです。
そこで、②を行い完全にスベることで笑いが生まれやすい空気へと自ら変化させています。
これが「ノリ返し」の技術になります。
もちろん、お笑い芸人というプロ同士の「無茶なイジリ」のため、笑いが起こることを想定し行っています。
一般の方の中で行うには、よりハードルが高く非常に苦痛を強いられることが想定されます。
ちなみに、私はこの「ノリ返し」の技術を活用するスキルとメンタルを持っていません。あなたも、使用上の注意をよく読み、ご活用ください。
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