「ウザいイジリを瞬殺」元芸人オススメ"返し"3選 「場をシラケさせず」嫌なことをスルーする技

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「繰り返し」「たとえ返し」「ノリ返し」の3種類を覚えておけばOK(図:『神雑談力』より)

なぜかというと、過去記事『「話がつまらない」陰で言われないための神雑談力』でもお伝えした笑いのメカニズムでもある「フリ」「オチ」の構造にまったく当てはまらないため、「無茶なイジリ」を返しても「スベる」前提で話を進めないといけないからです。最悪です……。

2秒待ってから「おい!」が笑いを生む

そのため「ノリ返し」の技術で最も重要なのは、「無茶なイジリ」に対して「何をするのか」「何を伝えるのか」ではなく、スベってしまった後にあります。

では、スベってしまった後に何をするといいのかを、具体的にイメージが湧きやすいようにお笑い芸人さんの例を紹介します。

アンジャッシュの児嶋一哉さんをご存じでしょうか。児嶋さんは、「無茶なイジリ」を受けて、何かを行い2秒の間を空けて大きな声で「おい!」と言います。

実は、この一連のやり取りの中に、プロの技術が含まれています。

それは、「2秒の間」にあります。

なぜ、「2秒の間」を空ける必要があるかというと理由は2つあります。

それは、「おい!」という言葉を伝える前に、「①注目を集めるため」、そして「②スベらせるため」にあります。

特に、強靭なメンタルが必要になってくるのは、「何かをしたこと」で会場などがザワザワとしているため、緊張と緩和が起こりにくい空気になるからです。

そこで、②を行い完全にスベることで笑いが生まれやすい空気へと自ら変化させています。

これが「ノリ返し」の技術になります。

もちろん、お笑い芸人というプロ同士の「無茶なイジリ」のため、笑いが起こることを想定し行っています。

一般の方の中で行うには、よりハードルが高く非常に苦痛を強いられることが想定されます。

ちなみに、私はこの「ノリ返し」の技術を活用するスキルとメンタルを持っていません。あなたも、使用上の注意をよく読み、ご活用ください。

中北 朋宏 俺 代表取締役社長

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なかきた ともひろ / Tomohiro Nakakita

浅井企画に所属し、お笑い芸人として6年間活動。その後、人事系コンサルティング会社に入社し、内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わる。入社3年でナンバーワンとなる。その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者となり、「制度設計」「採用」などを担当。2018年2月9日に株式会社 俺を設立。“夢諦めたけど人生諦めていない人のために”をコンセプトに、お笑い芸人からの転職支援「コメディケーション」を展開中。
著書に『「ウケる」は最強のビジネススキルである。』『コンプレックスは営業の最高の武器である。』(いずれも日本経済新聞出版)がある。

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