ポイント新施策に込めたセブン&アイの野望

ポイント新施策に込めたセブン&アイの野望

長距離ランナーがスパートをかけて、ライバルを一気に引き離しに出る--。これこそ、セブン&アイ・ホールディングス(以下セブン&アイ)が、新しいポイント戦略で狙う展開だ。

スーパー、ドラッグストア、家電量販店、百貨店など多くの企業が発行し、消費者の保有率も高いポイントカード。多くの企業がしのぎを削り、大競争が繰り広げられている。その中で、今回セブン&アイが打ち出した戦略は、ポイント市場の勢力図を塗り替える可能性がある。

新戦略を一言で表現すると「大統合」。言うまでもなく、セブン&アイは巨大小売りグループである。コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店に外食、ネットショッピングまで、幅広い販売チャネルを持っている。

グループすべてのポイントをnanacoに

従来、ポイント制度は各チャネルごとに戦略化されてきた。具体的には、イトーヨーカドーではポイント専用カードと「アイワイカード」のポイント、主としてセブン-イレブンでは電子マネー「nanaco」のポイント、そごう・西武ではクレジットカードの「ミレニアム/クラブ・オンカード セゾン」のポイントなどがある。

今後、これらのカードごとに装着していたポイント制度を集大成し、すべてのポイントをnanacoのポイントに変換できるようにする。

たとえば、そごうや西武百貨店でセゾンカードを利用して買い物をしてきたAさんが、貯めたポイントを活用する手段は、従来、そごうや西武百貨店での利用か、もしくはそのカード発行主体であるセブンCSカードサービスが提供する景品交換に限られていた。

人気記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
市場縮小が止まらない<br>生き残りへもがく製紙業界

紙の国内市場は8年連続のマイナスが必至。ペーパーレス化、原料高で苦境に。三菱製紙は最大手・王子ホールディングスの傘下へ。国内はさながら撤退戦。活路は海外市場か?