ポイント新施策に込めたセブン&アイの野望

ポイント新施策に込めたセブン&アイの野望

長距離ランナーがスパートをかけて、ライバルを一気に引き離しに出る--。これこそ、セブン&アイ・ホールディングス(以下セブン&アイ)が、新しいポイント戦略で狙う展開だ。

スーパー、ドラッグストア、家電量販店、百貨店など多くの企業が発行し、消費者の保有率も高いポイントカード。多くの企業がしのぎを削り、大競争が繰り広げられている。その中で、今回セブン&アイが打ち出した戦略は、ポイント市場の勢力図を塗り替える可能性がある。

新戦略を一言で表現すると「大統合」。言うまでもなく、セブン&アイは巨大小売りグループである。コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店に外食、ネットショッピングまで、幅広い販売チャネルを持っている。

グループすべてのポイントをnanacoに

従来、ポイント制度は各チャネルごとに戦略化されてきた。具体的には、イトーヨーカドーではポイント専用カードと「アイワイカード」のポイント、主としてセブン-イレブンでは電子マネー「nanaco」のポイント、そごう・西武ではクレジットカードの「ミレニアム/クラブ・オンカード セゾン」のポイントなどがある。

今後、これらのカードごとに装着していたポイント制度を集大成し、すべてのポイントをnanacoのポイントに変換できるようにする。

たとえば、そごうや西武百貨店でセゾンカードを利用して買い物をしてきたAさんが、貯めたポイントを活用する手段は、従来、そごうや西武百貨店での利用か、もしくはそのカード発行主体であるセブンCSカードサービスが提供する景品交換に限られていた。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 日本資本主義の父 渋沢栄一とは何者か
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT