ポイント新施策に込めたセブン&アイの野望

ポイント新施策に込めたセブン&アイの野望

長距離ランナーがスパートをかけて、ライバルを一気に引き離しに出る--。これこそ、セブン&アイ・ホールディングス(以下セブン&アイ)が、新しいポイント戦略で狙う展開だ。

スーパー、ドラッグストア、家電量販店、百貨店など多くの企業が発行し、消費者の保有率も高いポイントカード。多くの企業がしのぎを削り、大競争が繰り広げられている。その中で、今回セブン&アイが打ち出した戦略は、ポイント市場の勢力図を塗り替える可能性がある。

新戦略を一言で表現すると「大統合」。言うまでもなく、セブン&アイは巨大小売りグループである。コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店に外食、ネットショッピングまで、幅広い販売チャネルを持っている。

グループすべてのポイントをnanacoに

従来、ポイント制度は各チャネルごとに戦略化されてきた。具体的には、イトーヨーカドーではポイント専用カードと「アイワイカード」のポイント、主としてセブン-イレブンでは電子マネー「nanaco」のポイント、そごう・西武ではクレジットカードの「ミレニアム/クラブ・オンカード セゾン」のポイントなどがある。

今後、これらのカードごとに装着していたポイント制度を集大成し、すべてのポイントをnanacoのポイントに変換できるようにする。

たとえば、そごうや西武百貨店でセゾンカードを利用して買い物をしてきたAさんが、貯めたポイントを活用する手段は、従来、そごうや西武百貨店での利用か、もしくはそのカード発行主体であるセブンCSカードサービスが提供する景品交換に限られていた。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ブックス・レビュー
  • 就職四季報プラスワン
  • 家族の法廷から
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
好業績の裏で検査不正<br>スズキ「鈴木修経営」の光と影

5月10日の決算会見に登壇し完成検査の不正を詫びたスズキの鈴木修会長。不正は組織的・構造的な問題か、現場への目配り不足によるのか。長年にわたるカリスマ経営の副作用を指摘せざるをえない同社のガバナンス体制を詳解する。