「退職時の有休消化」を制限する会社の法的問題点 法的にどう考えられるのか弁護士に聞いた結果
「有給を完全消化することは、下品なんだってさ」。会社を退職する際のやりとりに関するX(旧ツイッター)の投稿が話題となりました。
投稿には、メールのやりとりのような画像が添付されており、そこには「有給の消化については、貴方の権利です」としつつも、個人的な意見として「私がいうことではありませんが個人的に申し上げると下品です」と書かれています。
退職時の有給消化をめぐる相談は、弁護士ドットコムにも多数寄せられています。
退職時の有給消化について、日数を制限されたり、最初から消化できないと言われたりする人は多いようです。法的にはどう考えられるのでしょうか。河村健夫弁護士に聞きました。
「有給消化させない」は違法にあたる
有給は気兼ねせず、取得できると良いのですが、取得をためらって、退職時にまとめて申請する人も多いでしょう。
有給申請しても認めてもらえない扱いは「違法」の可能性が高いです。
会社(雇用者)は有給について「この日はダメ」として、別の日を指定することも法律上可能ですが(時季変更権と言います)、実際にはほぼ認められません。


















