「高配当」で安定収入、30年減配なしの株がある 新NISAなら成長投資枠で個別株にも挑戦できる

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今度の2024年3月末は決算月に当たるから、高配当株は権利確定日に向かって株価が上がる傾向がある。

ちなみにETFでは、高配当株指数に連動する投信が複数上場している。純資産総額を考えれば、100億円以上の中から探したい。

ETFなら売買しやすい流動性あるものを

ETFのメリットに流動性の高さがあるが、高利回りのETFには、純資産総額が数億から十数億円にとどまって、必ずしも売買が活況でない銘柄もある。買いたいときに買えない、売りたいときに売れないリスクを否定できないからだ。

やはり高配当株ETFのうち、純資産総額100億円以上、予想配当利回り3.0%以上のものが望ましい。表では「グローバルX MSCIスーパーディビィデンド‐日本株式ETF」「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」などがこれにあたる。

2024年からの新NISAのスタートを待つまでもなく、現行NISAを今から始めても悪くはない。株、投資信託、ETFなど、さまざまな投資の選択肢の中から、ご自身でじっくり判断してもらいたい。

深野 康彦 ファイナンシャルリサーチ代表

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ふかの・やすひこ

ファイナンシャルプランナー(FP)。クレジット会社や独立系FP会社等を経て、1996年に独立。テレビ・ラジオ番組やWEBサイト、各種セミナーを通じて、投資の啓蒙や家計の管理の重要性を説く。

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