スタバは「コーヒー先進国」では流行らない なぜオーストラリアでは失敗したのか
アメリカ発の大手コーヒーチェーン、スターバックスは5月23日、日本国内で唯一店舗がなかった鳥取県に店舗をオープンし、いよいよ全都道府県への展開を果たした。
スタバといえば、日本ではお洒落なコーヒーショップの代名詞だ。スタバでお茶をしたり勉強をしたり、ということが一種のステータスになる。「スタバでマックブック」というのが、イケてるビジネスパーソンのスタイルとして定着している。
スタバが東京・銀座に日本1号店がオープンしたのは1996年8月。それから19年の間に着実に店舗数を増やし、現在国内の店舗は1000店を越える。
しかし、そんなスターバックスが定着しなかった国がある。オーストラリアだ。
オーストラリアではセブンイレブンの軍門に
スターバックスがオーストラリアの大都市シドニーに一号店をオープンさせたのは2000年7月。シドニーやメルボルン、ゴールドコーストなどに85店舗展開したものの、8年間で1億4300万ドルもの赤字をだし、2008年には61店舗を閉鎖。残りの24店舗は2014年、スターバックスの名を残したまま、Withers Groupというオーストラリアのセブンイレブンを運営する会社に売却。事実上の撤退を余儀なくされた。
なぜスターバックスは、オーストラリアでは成功できなかったのだろうか。
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