スタバ・ジャパンCEOが語る、買収劇の舞台裏 米本社による完全子会社化で何が変わる?
8月上旬に米本社から説明を受けた
――米本社の完全子会社化によって、上場廃止になる。株主からの反応は?
寂しいという反応をされる株主も多い。われわれには11万人超の株主がいて、今年の株主総会にも7000人が参加した。株を持っていることでスタバにつながっていたいという人が多い。そういう意味で、(完全子会社化による上場廃止は)私自身も残念に思う。
だが、自分たちで決められることではない。大株主2社(米スタバ本社とサザビーリーグ)の考えに基づいて、それが適切かという判断を第三者委員会で判断してもらった。
――サザビーリーグのリリースには、7月下旬に米スタバ本社と合意したとある。
その時点では聞いていない。僕が情報をもらったのは、8月上旬に入ってから。両株主から同じタイミングで説明を受けた。基本的には「これから先もリードしてくれ」「それが今回のディールをやるうえで、大きなポイントだ」と強く言われた。辞める理由もないので、「やります」とお伝えした。
一般的にこういうことが起きると、情報の漏洩リスクがある。できるだけ早いタイミングでということで、全体のプログラムを進めてきた。
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