京急のフラッグシップ車両「2100形」が放つ異彩 日中は特別料金不要の2ドア・クロスシート車

✎ 1〜 ✎ 46 ✎ 47 ✎ 48 ✎ 最新
拡大
縮小

デビューから10年ほどは、ドイツ・シーメンス社製のVVVF制御装置を採用しており、発車時に音階を奏でる「ドレミファインバータ」で知られた。2008年以降のリニューアルで東洋電機製造製に置き換えられ、歌うのをやめた。

また、とくに車両に詳しい京急の広報担当者は「デビューから前面の車号の入れ方に変化があり、最初の2本は2100のスリット自体が車号になっていた。その後、左側急行灯・尾灯のケース上にシール貼りした。スカートも濃いグレーだった」「2000年に落成した4次車から正面下部の急行灯・尾灯ケースを入れ替えて、車両内側だった急行灯を外側に変更した。他の車両も順次変更し現行仕様になった」という外観のマニアックな変更点を挙げる。

2100形2109編成
2100形2109編成のデビュー当時。スリットに車号の「2109」、京急創立100周年のステッカーも(写真:京急電鉄)
京急2100形2125編成
2100形2125編成のデビュー当時。現在と逆の位置の急行灯・尾灯、その上に車号が見える(写真:京急電鉄)

2100形の「青い電車」

2100形は8両編成10本が在籍する。そのなかで“異色”なのが、「KEIKYU BLUE SKY TRAIN(ブルースカイトレイン)」。「赤い電車」のイメージが強い京急車両のなかで、青色塗装がひときわ目立っている。2016年2月には台湾鉄路管理局との友好鉄道協定提携1周年を記念したラッピングが話題になった。

スカートなどに台鉄の客車列車(普快車)をイメージしたラッピングを施し、前面に記念ヘッドマークを取り付けた。運行期間は約1カ月の予定だったが、好評だったことから同年6月まで延長することになったという。

台鉄ラッピングトレイン
台鉄ラッピングのブルースカイトレイン(写真:京急電鉄)
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT