2100形は1998年にデビューした。「京急創立100周年の記念と21世紀をかけて2100形と命名した」(同社)という。1982年に登場した「2000形」の後継車両の位置付けだ。
2000形は2ドア・クロスシートで1992年のウィング号の運行当初の車両。シートは固定式でドア間は車両中央を向いた「集団見合い形」だった。のちに3ドア車に改造され、ドア間はロングシートに変更された。
また2100形のデビュー当時は、現在活躍中の3ドア車「600形」(1994年登場)も全座席がクロスシートだった。座席を2人席と1人席に転換できる「ツイングルシート」がユニークだったが、こちらもリニューアルでドア間の座席はロングシートになっている。
2100形の顔である、向かって左側に貫通扉、前面窓の上の両端に前照灯、前面窓下に急行灯・尾灯という配置は600形が元祖。いまも新造されている1000形もそのスタイルを踏襲している。
ドア間以外の座席にも特徴
2100形の座席はドア間に進行方向を向いて並ぶ転換クロスシート、車端部は固定座席で向かい合わせの4人掛けボックスシートの配置。あまり知られていないが、空港連絡を考慮し、ボックスシートの一部は座面を跳ね上げて大型の荷物を置くことができるようになっている。
先頭車の運転席の後ろは展望座席だ。先頭で前面展望が楽しめる人気の席だが、こちらも固定式のため、最後尾になった場合は車掌と向かい合わせになる。この展望座席以外のドア横の座席は混雑時以外に使用できる補助いすが付いている。
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