頭の中でぼんやり考えても具体的な行動にはつながらないからです。言葉にして紙に書き出してこそ、夢や目標は具体化し、それが行動を変える力となるのです。これは「世の中のすべての事象は認知によって生み出される」という社会構成主義の考え方に基づく発想です。
頭の中でどれだけ思考しても、それは輪郭のはっきりしない夢や目標でしかありません。頭の中で考えているだけでは、その夢や目標は、まだこの世の中には生まれていないと言ってもいいでしょう。
ところがそれを紙に文字で書くと、形のなかった夢や目標が「言葉」になります。つまり、ぼんやりしていた夢や目標が明確な形となって浮かび上がってくるのです。
「書く」ことをやめてはいけない
次にその夢や目標の実現のために何ができるかを考える。しかし、その考えがただ頭の中にある、というだけでは行動にはつながりません。なぜならあまりにもぼんやりし過ぎているからです。
それを「言葉」にして書き出してこそ、真の意味で生み出され、明確になります。だから行動につなげやすいのです。もしも実行できなかったら、実行できるようになるためには何をすればいいかを考える。またそれを言葉にして書き出してみる。だから行動しやすくなる。これの繰り返しです。
「別に書かなくても頭の中で言葉にすればいいのではないか」と言う人が時々おられます。実は思考は「水物」なのです。今日考えることが昨日考えたことと同じとは限りませんし、明日はまた違うことを考えるかもしれません。
また、よほど印象深いとか、大切だとか、何度も考えたとかしない限り、残念ながら人は忘れます。それに、一度に考えられる量も、集中力も、限られています。そうこうしているうちに夢や目標はブレていき、気がつけば形が変わり、なくなってしまう可能性だってあります。
夢や目標がブレてしまえば、やるべき行動も当然ブレますから、確かな結果を手にすることは大変難しくなります。だからこそ、どれだけ面倒だと思っても、「書く」ことをやめてはいけません。
言葉にして書き出してこそ、あなたの考えは形を与えられ、行動となり、夢や目標は実現へと近づきます。
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