大谷翔平も使った目標達成ツール、そのノウハウ 夢や目標は言葉にして書き出してこそ意味がある

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最後に、8つの要素を実現するために必要な行動を周りのマスに書き込んでいきます。

8つの要素を実現するために必要な行動を周りのマスに書き込む
8つの要素を実現するために必要な行動を周りのマスに書き込む(出所:『はじめての目標達成ノート』)

ここで書き込まれるのが「行動目標」です。また、この「行動目標」も真上から時計回りに思いついた順番でよいので書き込んでください。

行動目標を考えるヒントとは?

「行動目標」を考える上で、大事なポイントは以下の4つです。

• 目標を達成するための階段となったり、達成状況を把握するチェックポイントとなる、期限を決めてやるべき「期日行動」を作ること
• 毎日(あるいは毎週)継続する「ルーティン行動」を作ること
• 自分の「強み」や「弱み」、「予想される問題」と「解決策」も考慮しながら、自分にとって質の高い行動目標を立てること
• 「一生懸命やる」「きっちりやる」「たくさん電話する」といったあいまいな表現ではなく、数値や方法を入れて具体的に表現すること

例えば「販売促進」という要素については、

「Aエリアで●日までにポスティングを200枚行う」(期日行動)

「毎日街頭でチラシを100枚配る」(ルーティン行動)

「商品案内メールを週に1回一斉送信する」(ルーティン行動)

はじめての目標達成ノート
『はじめての目標達成ノート』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「パブリシティー掲載依頼を月末までに10サイトに依頼する」(期日行動)

「レジ横で配るパンフレットを●月●日までに作成依頼する」(期日行動)

「電話営業を午前中のうちに毎日20件行う」(ルーティン行動)

「午後の企業訪問を毎日5件行う」(ルーティン行動)

「前日予約いただいたお客さまに翌日必ずお礼のメールを出す」(ルーティン行動)

といった行動になっていれば合格です。

すべてのマスに書き込んだら完成です。「オープンウィンドウ64」の作成はかなり頭を使う作業ですが、これが次のステップとなる「1カ月目標設定用紙」のベースになります。

また「オープンウィンドウ64」を完成させることは、結果を出すことにフォーカスする「実践思考」を高めるトレーニングでもあるので、目標を設定する度に、書いて書いて書き続けてください。

原田 隆史 原田教育研究所代表取締役社長

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はらだ たかし / Takashi Harada

大阪市生まれ。奈良教育大学卒業後、大阪市内の公立中学校で20年間勤務。保健体育指導、生活指導に注力。課題を抱える教育現場を次々と立て直し、「生活指導の神様」と呼ばれる。独自の育成手法「原田メソッド」により、勤務3校目で指導した陸上競技部では7年間で13回の日本一を誕生させる。大阪市教職員退職後、大学講師を経て起業。「原田メソッド」に多くの企業経営者が注目し、大手企業などで人材育成研修を担当。これまでに約500社、10万人以上のビジネスパーソンを指導した実績をもつ。現在も、家庭・学校・企業の人材育成教育、講演・研修活動、テレビなどメディア出演、執筆活動と幅広い分野で活躍中。

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