「インフレ時代に限られた資産を守る」現実的方法 銀行にただ預けているだけでは資産が目減りする
さらに、不安定要素が極めて高いが、ビットコイン等の「暗号資産」を積立てていくという方法もある。値動きが激しいので、長期間にわたって積み立てていくのが成功の秘訣かもしれないが、暗号資産そのものが消滅するような事態もゼロとは言えない。その値動きを見て利益が出たら、こまめに利益確定していく方法がいいだろう。
Step2:「定期預金」を少額ずつ「ドルベース預金」にシフトする
日本のインフレの原因は、大きなトレンドとしての「円安」があることだ。日本政府が、現在の莫大な財政赤字を解消する道筋を示さない限り、1ドル=100円以下になるような円高の時代はもうやってこないかもしれない。むしろ、1ドル=160円台、170円台へと円安が進む事態を考えておくべきだろう。
円安が進めば、輸入物価が上昇して日本のインフレはさらに進む。円建ての定期預金などは、インフレが進むたびに目減りしていくことになる。そこで、ドル円の相場を見ながら、少額ずつ円預金をドル預金にシフトさせる資産運用法が考えられる。
最近になって三井住友銀行が、ドルの外貨定期預金の1年物金利を0.01%から5.3%へと大幅に引き上げたが、今後は日本の大手銀行の外貨預金でも運用できる時代になる可能性がある。2年後、3年後の長期的な視野で考えるべきだろう。
最終的には、半分以上は「外貨建て資産」にシフトさせることを目標にするのも1つの方法だ。外貨預金だけではなく、アメリカなどの海外の株式に投資しておくのもいいかもしれない。
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