「インフレ時代に限られた資産を守る」現実的方法 銀行にただ預けているだけでは資産が目減りする

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一方、インフレになるということは、金利が上がることを意味する。固定金利の住宅ローンを組んで資産防衛するという方法もあるが、この方法にはややリスクが伴う。インフレになったからといって住宅価格や不動産価格も上昇するとは限らない。日本は、人口減少という大きな課題を抱えているため、かつてのバブル時代のような状況にはなりにくい。インフレ時代にはローン金利の上昇を忘れてはならない。

結局、これからのインフレ時代には、これまでの常識は通用しない、といった考え方で対応するしか方法はないのかもしれない。金融市場を常にウォッチしながら、状況によって積極的に投資や撤退を繰り返すような、そんな資産防衛方法が求められると考えるべきだ。

アメリカの裕福な家庭のように、分散投資を心がけたオーソドックスな資産運用でもいいのだが、これからの時代にも通用するのか……。もっと違った視点で資産運用を考えてみると、次のような方法でもいいのかもしれない。

Step1:インフレに強い、金融商品を積み立てていく

例えば、インフレに強い株価指数の積み立てや、金の積み立てなど、インフレに強い金融商品を毎月少しずつ積み立てていく方法がある。日経平均株価はやや不安定要因が高いが、アメリカの代表的な株価指数である「S&P500」を定額で、週に1度とか月に1度といった割合で積み立てていく方法がある。たとえば、マネックス証券や楽天証券、SBI証券などは「つみたてNISAを使ったS&P500積立投資」を推奨している。

インフレに強いという意味では、金の積立も有効な手段だ。金価格の動向を見ても、インフレに強いことは証明されたが、金利が上昇すれば金価格は下落する。今後、金価格が下落するようであれば金の積立てもいいかもしれない。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事