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プーチンはトランプが「びびり」だと知っている。トランプは「狼の皮をかぶった羊」、「本物の狼」が知る違いは何か

ロシアのプーチン大統領(写真:アフロ)

チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」は多くの有力者の論評・分析を配信しています。「グローバルアイ」では、主に同シンジケートのコラムの中から厳選して翻訳・配信しています。
ここ2カ月ほど金融市場で流行している新しい投資戦略は、ある単純なルールに基づいている。TACO(トランプ・オールウェイズ・チキンズ・アウト)、トランプは必ずびびって逃げる、というものだ。この米大統領は友好国と敵国の別なく大規模な輸入関税をかけると脅したり、連邦準備制度理事会(FRB)の議長を解任する考えをちらつかせたりしているが、市場が厳しい“おしおき”のムチを振り下ろすや後ずさり。その後も、関税の脅しを再び持ち出しては取り下げるといった行動を繰り返している。
その行動パターンは経済にとどまらない。実際、これこそがドナルド・トランプ政権の決定的な特徴になっている。米国の敵国は、トランプが単なる「チキン(びびり)」ではなく、弱っちい強権指導者であることを理解している。
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