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今回こそ「連邦政府への屈服と服従の歴史」を覆せるか? ハーバード大学の自由闘争は100年以上前から続いている

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ハーバード大学は、トランプ政権からの絶え間ない圧力と闘い続けることができるだろうか(写真:ブルームバーグ)

過去100年以上にわたり、アメリカの一流大学は連邦政府から攻撃を受けると、ほとんどの場合屈服してきた。この悲惨な記録に反し、ハーバード大学のアラン・M・ガーバー学長は、研究資金を打ち切り、留学生を締め出そうという脅迫に対して、大胆な立場をとっている。しかし、ガーバー学長は単独でアメリカの高等教育の立場を守ることはできない。彼には味方が必要だ。

チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」は多くの有力者の論評・分析を配信しています。「グローバルアイ」では、主に同シンジケートのコラムの中から厳選して翻訳・配信しています。

たしかに、220を超える大学の学長や学協会長がハーバード大学を支持する声明に署名しているが、これらの署名者はドナルド・トランプ大統領による自校への攻撃に抵抗する準備ができているのだろうか。彼らはハーバード大学とともに戦うために立ち上がるのだろうか。それとも沈黙を守るのか、それともこれまでのように積極的に連邦政府に協力するのか。

私たちの歴史は不名誉なものだ。1917年、アメリカが第1次世界大戦に参戦した後、議会は主に平和主義者を対象とした緊急法を可決し、憲法で保護された権利を侵害した。

それに対してコロンビア大学では、有名な平和主義者であったニコラス・マレー・バトラー学長が次のように宣言した。

「コロンビア大学には、その学部名簿にも学生名簿にも、合衆国法の効果的な執行に反対する者、反対を唱える者、反逆を行う者、話す者、書く者の居場所はなく、今後もその居場所はない」

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