2018年、何をするかも決めぬまま「最終未来少女」が結成された。
「とにかく2人でなんかしたいと思ったんです。それで2人とも事務所は違うけどOKもらって、まずはYouTube始めました。緑ちゃんが編集も全部やってくれて、毎日のように上げてましたね」
北海道から上京してきて話せる友達も少ない中、小野は藤咲が心許せる唯一と言っていい相手だった。だからこそ、2人で何かしたいというふんわりした出発でもなんの不安もなかった。
「なぎちゃんはこの頃、SNSほとんど更新してなくて、それでも数万人フォロワーいたんですよ。凄いなぁって(笑)。もう絶対にすぐに見つかるなって思いました」
SNSの話は冗談交じりにしていたが、それはアイドルとしての嫉妬などではなく、単純に友達が売れたらいいなという純粋なものだったのだろう。
とにかく、小野はこの頃から藤咲凪のポテンシャルを信じ、「どうにかしたい」と強く思っていた。この想いが、後に藤咲を芸能界に呼び戻すことになる。
解散ではなく「活動休止」とした理由
軌道に乗ってきたかと思われたYouTubeでの活動だったが、それぞれの活動が忙しくなったことやさまざまなことがあり活動休止となる。
「それぞれの活動も忙しくなり、まともに活動できない日が続いたんです。だから私から緑ちゃんに『活動をやめよう』って話したんですが、それなら解散じゃなくて活動休止にしようって話になり、活動休止にしたんです」
藤咲が解散を打診したとき、小野はそれをあえて活動休止という形にした。いったいなぜ。
「なぎちゃんは絶対に売れると思っていたので。だから、解散じゃなくて、いつかまた機会があれば一緒にやりたい。そんな想いから、活動休止にしようって言いました。もちろん、そのときはまだいつ再開できるとか、そんなことは考えられませんでしたが……」
こうして2019年「最終未来少女」は活動休止となった。藤咲は結婚し、すべての活動を休止して地元である北海道で出産。小野はセルフプロデュースのアイドル活動を続けることになる。
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