仲間同士で「けなし合う」若者たちの心理 いじめでも悪口でもない?

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事例4 東京都在住の大学1年生Sさんの場合

次に大阪以外の事例を取り上げる。東京在住のOさんは大学の親しい友達と、LINEと対面両方でけなし愛を行う。画像④でわかるように、親しくなったばかりの頃のLINEでは、長文でスタンプや顔文字をたくさん使って自分の気持ちを伝えており、全体的に文章が可愛い印象を受ける。だが、ある程度仲良くなってからは、自分の気持ちを飾らず素直に伝えたり、短い文章で何通もLINEを送ったりして、やり取りをしている。

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<画像④ 左が仲良くなったばかりのLINE、右が最近のLINE>
事例5 東京都在住大学3年生Nさんの場合

Nさんの場合、LINEや直接のやり取りではなく、ヘン顔などの写真を別の画像にコラージュしてけなし愛を行っている。撮った写真を勝手に仲の良いグループのメンバーが面白くコラージュして、グループLINEに貼っているのだという。ヘン顔を面白くコラージュすることによって、けなし愛を行っているのだ。

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<画像⑤ Nさんと友達のコラージュ画像>
 事例6 東京都在住の大学3年生Tさんの場合

Tさんは主に友人の身体的なことや行動に対してけなし愛を行っている。例えば、筋肉質な子を「ゴリラ」と呼んだり、ひとりで行動することが好きな子には「ぼっちキャラだよね」と言ったりするそうだ。

画像を拡大<画像⑥ Tさんと友達のTwitterのやり取り>

なぜ若者は「けなし愛」をするのか?

さて、ここまで実際にけなし愛の事例を見てもらったが、けなし愛の多くがごく親しい友達同士で行なわれているということを分かっていただけただろうか。

インタビューを紹介した6人全員が仲の良いグループ内でけなし愛を行っていた。そこからわかるのは、友達との仲を深めるためにけなし愛が使われているということだが、それにしてもなぜ、今若者は仲が良い友達に対してけなし愛を行うのだろうか。

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