 
プーチンを動かす根本的な思想
松本:今、よくも悪くも世界中の人々が注目している、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン。この人物を、私たちはどう考えていったらいいのか。茂木先生、どのあたりから話を始めましょうか?
茂木:2022年に始まったウクライナ戦争を論じても仕方がないと思います。というのは、当事者両国はもちろん、関連各国の情報戦がすさまじいので、何が本当なのかがわからない。どちらが勝っているのかも、正確には判断できないからです。ですから、ウクライナ戦争については直接的には触れず、プーチンを動かしている根本的な思想を深掘りしたいと思います。
松本:わかりました、プーチンを動かしている「思想」あるいは「哲学」ですね。
さて、プーチンについて読者の皆さんもある程度のことはご存じかと思うのですが、今一度振り返っておきますと、彼はKGB(ソ連国家保安委員会)出身だということ。KGBはソ連の諜報機関ですね。そして、かつて兄弟国であったソ連と東ドイツ、その東ドイツにプーチンはKGBのエージェントとして派遣されていました。





 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        











