攻めなきゃいけない重要な場面で謙虚な姿勢をとることは、「サボり」や「逃げ」なんです（写真：metamorworks／PIXTA）
シャ乱Qとして「シングルベッド」「ズルい女」などのミリオンセラーを連発、「歴代作曲家シングル総売上ランキング」（オリコン調べ）でも歴代5位にランクインしているつんく♂氏。
数々のヒットやプロデュースの成功から「天才」と評されることもあるつんく♂氏だが、「僕は『天才』ではなく『凡人』。でも、『凡人』だからこそ『天才』を凌駕できる、そこに『人生の突破口』がある」という。
つんく♂氏が3年かけて「自分の中に眠れる才能を見つけ、劇的に伸ばす方法」をまとめた新刊『凡人が天才に勝つ方法 自分の中の｢眠れる才能｣を見つけ､劇的に伸ばす45の黄金ルール』が遂に発売され、発売たちまち大増刷するなど、話題を呼んでいる。
NHK『ニュースLIVE！ ゆう5時』（10月26日放送）にも出演し、「国民的エンターテインメントプロデューサー」として今でも第一線で活躍するつんく♂氏が「日本人に多い『過度な謙虚さ』という大問題」について解説する。
日本人がやりがち「ネガティブな話題」
あなたは最近、どんな仕事をしましたか？ その仕事について、誰かにインタビューされたとしたら、どう答えるでしょうか？
「いや〜、途中トラブルが多かったんですが、なんとか終わらせました」
「予算がなくて、なかなか厳しかったです」
「まあ、92点くらいの出来だと思います」
こんなふうに答える人も少なくないのではないでしょうか。
「100点満点です」「自信作です！」ではなく、まずはトラブルなどのネガティブな話をもってくるわけです。
でも、ちょっと考えてみてください。
もしあなたが、焼きそばを買いに行って、店員さんから、
「今日の麺は昨日の残りものなんですよ〜」
「焼きはじめて3カ月の初心者なんで、頑張ってつくりますけど、味はどうかわかりません」
って言われたら、どう思いますか？
正直なのかもしれませんが、そんなことを言われたら、せっかくの焼きそばも、なんだか味が落ちてしまうような気がします。
それよりも、「うちの麺はツルツルシコシコですよ！（残りものだと言う必要はない）」「はい、最高の仕上がりですよ！（初心者だと言う必要はない）」と言われたら、安心しておいしく食べられますよね？
言葉ひとつで、同じ焼きそばが「ランクダウン」することもあれば「ランクアップ」することもあるわけです。
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