「過度に謙虚な人」は「仕事で"プロ失格"」納得の訳 「上手に売り込むスキル」は"このように"磨こう

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「みんなが自分のいいところ、よくないところを知っているのはとても素晴らしいこと。でも、プロとして、これからも人前に立ちたいのであれば、この左側の部分(自分のよくないところ)を人前で宣伝する必要はないと思う

いつも謙虚な姿勢でいれば、他人からは「頑張って!」「え〜、そんなことないよ」って言ってもらえそうですよね。

でも、それではプロとしては失格だと、僕は思います。

プロとして、攻めなきゃいけない重要な場面で謙虚な姿勢をとることは、「サボり」や「逃げ」なんです。「恥をかきたくない」「人に嫌われたくない」「覚悟がない」「真剣に向き合っていない」ということです。

昔の僕もそうだったから、わかるんです。

過度な「謙虚さ」を捨て、成功につなげる

お笑い芸人やタレントさんは、自分のマイナス部分や失敗談を「笑い」や「感動」に変えて、プラスにする芸や技をもっています。彼らは「トークのプロ」だからです。

しかし、少なくとも当時の彼女たちは、リスクをともなう自虐トークにチャレンジしたり、必要以上に謙虚になって自分を卑下したりするよりも、楽しさ、元気、笑顔、やる気、頑張っている姿をファンに届けることが「プロとしての答え」であると僕は判断しました。言葉の印象って、本当に大切です。

みなさんも、過度な「謙虚さ」を捨て、「自分自身や自社の商品をしっかりアピールする」ことを大切にしてください。

そうすれば、オーディションだって、就職の面接だって、商品の販売だって、きっとうまくいくはずです。

最後にもう一度言います。

過度な「謙虚さ」は「逃げ」です。「自信がないこと」の表れです。

卑下する必要も、へりくだる必要もありません。遠慮せず、自分を売り込みましょう!

つんく♂ 総合エンターテインメントプロデューサー

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音楽家、TNX株式会社代表取締役。1988年にシャ乱Qを結成、1992年にメジャーデビューし「シングルベッド」「ズルい女」など4曲のミリオンセラーを記録。1997年より「モーニング娘。」のプロデュースを開始し、1999年には「LOVEマシーン」が176万枚以上のセールスを記録。「ハロー!プロジェクト」をはじめ数々のアーティストのプロデュースやサウンドプロデュースを手がけ、現在JASRAC登録楽曲数は2000曲を超える。2015年、喉頭がんにより喉頭全摘手術を受けたことを公表。2020年にメディアプラットフォームnoteにてコラムをスタートする。現在はハワイに拠点を置き、国民的エンターテインメントプロデューサーとして幅広く活躍中。

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