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地方創生コンサルに喰われる自治体の"大誤算" 「ぶっちゃけバカ」 「言うことを聞かせる」…

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衝撃発言の主は自治体向けコンサル会社の社長だった。

「喰われる自治体」特集バナー
都会のコンサルに吸い上げられていく

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地方創生が叫ばれて10年。実現できたという自治体はそう多くない。では、政府が流し込んだ膨大な「地方創生マネー」はどこへ溶けていったのか。『週刊東洋経済』5月11日号の第1特集は「喰われる自治体」だ。
※本記事は2024年5月7日8:00まで無料で全文をご覧いただけます。それ以降は有料会員限定となります。

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週刊東洋経済 2024年5/11号(喰われる自治体)[雑誌]
『週刊東洋経済 2024年5/11号(喰われる自治体)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

自治体向けのコンサルティングを手がける会社社長が、社外で語った音声データがある。

「ちっちゃい自治体って(うちが)経営できるんですよ」

「財政力指数が0.5以下(の自治体)って、人もいない。ぶっちゃけバカです。そういうとき、うちは『第2役場』。行政の機能そのものを分捕っている」

声の主は、備蓄食品製造のワンテーブル(宮城県)の島田昌幸前社長。同社の主力事業は震災時に食するゼリーの製造販売だが、自治体向けコンサルにも手を広げている。過疎地の自治体に地方創生の手法を説いて回っていた。

音声データを提供したのは自治体向けにDXコンサルをする人物。「自治体を喰(く)い物にする、その考えが許せなかった」と憤る。自身も、島田氏に紹介した出資者がおり、その罪悪感から音声データの提供を決めた。

だが、音声データを公開した理由はそれだけではないという。

「島田氏のような考えで、自治体を喰い物にしているコンサルは山ほどいる。だから、警鐘を鳴らしたいと思った」のだという。

ワンテーブルの株主には、上場企業シップヘルスケアホールディングスや読売新聞社、内田洋行など有名企業が名を連ねる。島田氏が福島県国見町で携わっていた「くにみ学園基本構想策定委員」には、大手コンサルのデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーの人間も加わっていた。

総務省の肩書で接近

地方創生コンサルはどのようにビジネスを展開するのか。

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