「生産性伸ばせない中小企業」2つの大きな問題点 課題が多い中、社長はどうマネジメントする?
企業は「戦略」の実行を通じて顧客を増やし、売上や収益を拡大し、成長できるといえます。
「戦略」の定義については、さまざまなとらえ方や表現が使われてきました。しかし、難しい考え方や複雑な表現を覚えたからといって、よい戦略ができ、業績が上がるわけではありません。とくに、中小企業では、「目標達成のために実行すべき打ち手(仕掛け、取り組み)」とシンプルに伝えたほうがリーダーや社員にうまく伝わります。
続いて、「戦略」の役割を考えてみましょう。「戦略」の役割は次の2つです。
どちらも組織の成長には欠かせない要素です。
「戦略」は目標達成のための打ち手ですから、戦略を明文化することで社員は会社がどんなことをやっていくのかがわかります。さらに、戦略を実行するのは社員ですから、社員の仕事の一部も戦略から決まってくることになります。
つまり、戦略を通じて目標達成に向けて組織全体でやるべきことと、これに伴う仕事を示すことで、社員のベクトルをそろえることができるのです。
「戦略」がリーダーを育てる
では、もう1つの役割、リーダーを教育する、とはどういうことでしょうか。
これは、リーダーに戦略の推進を任せることで実現します。戦略を通じて、リーダーが身に付けることができるスキルは、「組織マネジメント力」です。
残念ながら、中小企業には、部門やチーム、店舗などの組織をマネジメントする能力を兼ねそなえているリーダーはほとんどいません。とくに、管理職クラスの人材のマネジメント力不足が、組織成長の足かせとなっている場合が多いです。
その原因は、シンプルです。これまで学んでいないし、任されていないからです。
一部を除いて、中小企業のリーダーで、マネジメントやリーダーシップなど本来リーダーが身に付けておくべきスキルを学び、実践できている人はいません。
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