気温や気圧が緩やかに変化している間は、自律神経も余裕を持って対応できます。しかし、日中の麗らかな春の陽気から一転、夜には10度以上も気温が下がって急激に冷え込むような日や、ゲリラ豪雨のように急に強い雨が降ったとき、気温と気圧は急激に変化します。これが、要注意。
血糖値が乱高下を繰り返すと血管にダメージを与えたり、急上昇と急降下が繰り返されるとインスリンの働きが悪くなって糖尿病になったりすることはよく知られていますよね。
同じように自律神経も乱高下がとっても苦手です。
秋晴れの日に爽快に過ごせる理由
気圧や気温の変化があまりにも急激だと自律神経の働きが追いつかず、それでもどうにか対応しようとがんばって働き続けている間に疲弊してしまい、最終的には体内を一定に保つ調整力もダウンしてしまいます。その結果、頭痛やだるさなどの低気圧不調に悩まされるのです。
思い返してみてください。雲ひとつない青い空が広がる秋晴れの一日。暑すぎず、寒すぎず、屋外でも屋内でも快適に過ごせるような日は、気温や気圧の変化が少ないので自律神経の働きが安定し、心身ともに健やかに過ごせるはずです。青空の清々しさや肌に当たる心地よい風もまた、自律神経の働きを底上げしてくれるので、より一層、快適に過ごせるのです。
自律神経は、五感からの影響を強く受けます。雨の日に体調を崩しやすいのは、低気圧のせいだけではなく、肌にまとわりつく湿気や不快感、濡れた靴から伝わってくる冷たい感触などがストレスとなり交感神経を過度に働かせてしまうからという側面があることを覚えておきましょう。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚。五感で受け取った感覚が心地よければ副交感神経が引き上げられ、自律神経のバランスは整いやすくなります。
天気を味方につけるということは、自律神経がよく働く状況を作るということとイコール。
その日の天気によって、いかに五感を不快にさせないか。その視点を持つだけでも低気圧不調を遠ざけることができることでしょう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら