物価高で変化ある?「節約レシピ」で今人気の食材 食費の節約と栄養バランスの両立は難しい

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こんにゃくや豆腐を薄切り豚バラ肉で巻いて煮た角煮風やフライなど、肉巻きでかさ増しするレシピも人気が高い。時には手をかけつつ、生の食材を使った料理が人気なのは、利用者の料理経験が豊富なことに加え、食べ盛りの子を持つため、加工食品や総菜が割高になるからだろう。

「スマートな節約」に注目が集まっている

長年、主婦向けのメディアで料理情報を提供してきた草深氏は、自身の経験から「ここ10~20年ほど、生活情報メディアの読者は、どちらかと言えば節約をカッコ悪いと考える傾向がありました」と振り返る。

「1990年代は、牛乳パックを冷蔵庫内の仕切りに使う、といった節約アイデアを提案する『すてきな奥さん』が一世を風靡した。しかし、節約に必死になり過ぎると追い込まれかねない。「2004年に創刊された『Mart』は、お金をかけ過ぎずおしゃれなライフスタイルを求める時代を切り開きました。節約ライフのキーワードとしては、ミニマリスト、ポイ活、映え、ノーマネーデーなどスマートに見えるモノです。今は急激な物価高になり、ストレートな節約に注目が集まっていると考えています」

トクバイでは、管理栄養士がレシピを開発し、管理栄養士の資格を持つ編集者が原稿を作成するため、栄養のバランスは重視しているという。

「カロリーに対して一番低価格と言われるのは炭水化物ですが、栄養と味のバランスが整う献立の知識が必要です。しかし今は、レシピの存在が強く、献立の組み合わせ方がわからないという人が増えている。ネットでは役立つ献立情報の表現方法が開発途上で、私たちもまだベストフィットな形で提供できていないのが悩みであり、これからの挑戦でもあります」

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