物価高で変化ある?「節約レシピ」で今人気の食材 食費の節約と栄養バランスの両立は難しい
マヨネーズや乳製品、ビールなど多くの食品が一斉に値上げし、物価高のインパクトが強くなったタイミングだ。そこで、新しいコンテンツサービス「トクバイ節約レシピ」を準備して今年6月から公開し、アプリも開発した。
「チーズでのかさ増し」が人気
利用者の間で人気が高い節約食材は、たんぱく源の一番が鶏むね肉、続いて豚こま肉、豆腐や厚揚げ・こんにゃく・ちくわ。野菜は旬の食材が基本的に人気で、量が多く割安な大根、キャベツ、白菜も人気が高い。10年ほど前に一世を風靡したモヤシは、その次ぐらいの人気度だ。
通常は節約食材として人気の卵は値段が上がり、「今はユーザーさんの動向を敏感に観察しながら、卵のレシピを提供しています」と、トクバイサービスの開発責任者の草深由有子氏は説明する。
「料理として人気なのは、よく特売されるプロセスチーズやピザ用のシュレッドチーズを少量使ってかさ増しするレシピ。鶏むね肉を一口大に切り、チーズと大葉を挟んで焼くと、淡白な鶏むね肉にコクが加わるので人気です」と草深氏。
「エビチリやエビマヨのエビを鶏むね肉やちくわに替えるといった、代用レシピも人気です。魚介類は価格が高めなため、支持率は低め。編集部としては、多彩な食材を味わって欲しいのですが、人気があるのはツナ缶などの缶詰ですね」
野菜とタンパク質を一緒に使うレシピは、ヘルシー志向とかさ増しになる点で人気だが、特に人気が高いのは丼物。食べ盛りの10代の子を持つ利用者が多いことも影響している。
「ナスと豚こま肉で生姜焼き風にして丼にする。豚ひき肉、モヤシ、小松菜を焼き肉のタレで炒めてご飯に載せ、上に目玉焼きを載せる」など例を挙げる草深氏。「以前、節約レシピ特集をした際、厚揚げと豆腐を取り上げたのにこんにゃくを入れなかったら、『こんにゃくがない』という声がたくさん来たほど、こんにゃくも人気です」と付け加える。
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