立花さんは「ワークライフバランスを保ちつつ、きちんと成果を出す」ことができるように、過度な稼働時間やストレスが予想される副業先については、オファーが来ても辞退しました。
たとえば、こちらが細かな業務内容をすり合わせたいと思っているのに、「何も決まっていないからよろしく」などと言ってくるようなスタートアップ企業などに関しては、「期待する役割や成果を明確にしないまま丸投げする会社は信用できない」と感じ、辞退したそうです。
そして、「その仕事が自身の成長につながるか」「キャリアにどのような効果をもたらしてくれるか」を常に考えて、副業先を検討していきました。
「フルリモート」で5人のメンバーを率いる
立花さんは現在、副業先のLightblue Technology社で、新規に立ち上げた独自SaaS(Software as a Service)のプロダクト・マネジメントを担当しています。
チームは立花さんを含めて5人いて、全体の仕様の整合性などを見るリーダーと、リードエンジニア、そしてインターンが2人。立花さんは全体工程のチェックや仕様確認、各工程の進捗管理をしつつ、各メンバーのタスクの状況確認、ファシリテーションなども行っています。
メンバーとのコミュニケーションが必要なポジションですが、普段のやり取りはSlack、週次の定例会ではZoomを利用した対話型のコミュニケーションを取っていて、本業も副業もフルリモートで業務を行っています。
立花さんに本業と副業を両立するためのコツを聞くと、
それぞれの業務に極力影響を与えぬよう、時間で区切って『ここからはこちらの業務』というように明確な線引きをするようにしています」
と話していました。
そして、「本業でも副業でも、求められる期待値を超えるアウトプットを出すことで、成長や評価につなげていきたい」といいます。
限られた時間で最大限のパフォーマンスを出せるよう、自分を律して仕事を進めることができる人は、副業に向いています。
逆に、自分で業務の線引きができない人や、指示待ちになってしまいがちの人は、副業はあまり向いていないと言えるでしょう。
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